好きなことを仕事にしたい人へのアドバイス

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むかしむかし、あるところに、マリーという名の高貴な猫がおりました。

マリーは猫貴族である身分を隠しながら、猫平民たちが集う教会で出張キャリア相談サービスを無償提供する心優しい猫です。

おっと、今日もまた、キャリアに迷える猫平民がマリーの噂を聞いて教会を訪ねて来ました…

好きなことを仕事にしたい人へのアドバイス

猫平民:はじめまして、マリー先生。

マリー:はじめまして、あなたのキャリア相談は何かしら?

猫平民:私はゲーム好きなので、ゲームに関する仕事をしたいのですが、友達から「好きなことを仕事にすると嫌いになるから止めておけ」という忠告を受けまして。これってどういう意味なのでしょうか?

マリー:ふむ、あなたは「人が好きなことを仕事にすると嫌いになるメカニズム」について知るべきタイミングにあるようね。教えてあげるわ。

猫平民:お願いします!

マリー:まずは、好きなことの真実を知る必要があるわ。それはね、世の中の多くの人にとっての好きなことは「ゲームをする、本を読む、旅をする」という消費者側の行動なのよ。 そして、その行動は「楽しい、面白い、元気になる」といった感情や体調のプラス変化をもたらすわ。

猫平民:なるほど。

マリー:次は、仕事についての真実よ。仕事は「ゲームを作る、本を書く、旅行を企画する」という生産者側の行動なの。もちろん仕事にも「楽しい、面白い、元気になる」ことが部分的にはあるわ。でも、仕事とは、それすなわち戦い。仕事の大部分は「苦しい、つまらない、疲れる」といった感情や体調のマイナス変化をもたらすわ。

猫平民:なるほど、そして、なるほど。

マリー:ということは、好きなことを仕事にすると、これまで「楽しい、面白い、元気になる」というプラス効果をもたらしてきた好きなことの中に「苦しい、つまらない、疲れる」というマイナスエネルギーが流れ込んでくるの。

好きなことをしているはずなのに楽しくない、つまらない、疲れる。そういったことが積み重なっていく日々の中で、だんだん好きなことが嫌いになってしまうのよ。これが「人が好きなことを仕事にすると嫌いになるメカニズム」よ。

要するに「好き」と「仕事」は互いに相反する性質があるから「好きを仕事に」を実現するのは簡単ではないという話よ。

ただね、世の中には好きなことを消費者側の行動ではなく生産者側の行動レベルでやっている人もいるわ。そういった人は、好きなことの中に「楽しい、面白い、元気になる」と「苦しい、つまらない、疲れる」を同居させることに成功している可能性が高いから、その場合は好きこそ物の上手なれで、好きなことを仕事にする道を突き進むと良いと思うわ。

猫平民:なるほど納得! 私の好きなことはゲームをするという消費者側の行動なので、ゲームを仕事にするのは慎重に考えたいと思いました。ただ、好きを仕事にしない場合に、仕事はどうやって見つければいいんですか? 

マリー:そうね、私ならやりがいの感じられる仕事を見つけることをお勧めするわ。

猫平民:やりがいの感じられる仕事?

マリー:そうよ。やりがいとは、仕事(自分が頑張ったこと)に対するプラスのフィードバックよ。仕事の中で「頑張った甲斐があった」というやりがいを感じられる瞬間が多いほど「楽しい、面白い、元気になる」といった感情や体調のプラス変化をもたらすの。つまり、やりがいの感じられる仕事には、好きなことをしている時と同質の効果が期待できるのよ。

そして、このことは、やりがいの感じられる仕事をしていると、その仕事を好きになれる可能性があることを示唆しているわ。「好きを仕事に」ではなくて「仕事を好きに」というアプローチがあるのよ。

猫平民:すごい!  それで、肝心のやりがいの感じられる仕事は、具体的にどうやって見つけたらいいのでしょうか?

マリー:たとえば「やりがいに向き合う自己分析法」がお勧めよ。以下のリンクに詳しく書いてあるわ!

<参考情報>
超効率的な就活の自己分析のやり方

マリーの正体!?

猫平民:マリー先生、本日は貴重なアドバイスをいただきありがとうございました!

マリー:あなたの役に立てたのなら良かったわ。

猫平民:ふー、マリー先生のアドバイスを聞いていたら、お腹が空いてきちゃった。でも今は不漁続きで魚の値段が高騰していて、大好物のサンマを買えないんですよね。

マリー:あら、サンマがなければチャオちゅ~るを食べればいいじゃない。

猫平民:ハハッ、何を言っているんですかマリー先生。チャオちゅ~るなんて猫貴族御用達の高級嗜好品じゃないですか? 

ん? いや待てよ。その台詞、そして、マリーという名前、、、ま、まさか、マリー先生、あなたは…いえ、あなた様は…あのマリー・アンタワネッコ様なのでは?

マリー:ふふっ、あなたの想像にお任せするわ。

おしまい。

執筆者はこの人!

池田 信人

自動車メーカーの社内SE→人材紹介会社の法人営業→就活支援会社の事業企画・メディア運営→独立。ニャンキャリアを運営。Twitterはこちら

公開日 2019-08-12 最終更新日 2023-03-19