B2B(BtoB)とは、B2C(BtoC)とは、そして、B2B2CやC2CやO2OやD2CやC2Bとは

就活や転職シーンでは様々なビジネス用語に遭遇します。

アルファベット3文字を適当に並べると、だいたい何かしらのビジネス用語になると言われるぐらいに、ビジネス用語の量は膨大です。

もちろん、 全てのビジネス用語を網羅しているビジネスパーソンなんていませんし、網羅する必要もないので、個人的に「この用語は知っておくとお得」な用語としてビジネス形態に関する用語をまとめてご紹介します。

誰が誰を相手に商売をしているのか?
どんなビジネスモデルなのか?

そんなビジネスの根っこを押さえる上で役立つ用語集です。

B2C(BtoC)とは

B2C(BtoC)とは企業対消費者間取引(Business to Consumer)の略語です。企業が消費者向けに商品・サービスを提供する形態のビジネスを意味します。

具体的にどんな企業がB2Cに当てはまるのかは、私たちが消費者としてどんな商品・サービスを購入しているかを思い出してみると想像がつくと思います。あるいは、TVCMを思い出してみるのもお勧めです。

B2C事業を手掛ける大企業は広告宣伝活動に力を入れているので、学生でも会社名(や商品名)を知っているケースが多く、就活でも人気企業となりやすい傾向があります。

B2B(BtoB)とは

B2B(BtoB)とは企業間取引(Business to Business)の略語です。 企業が企業向けに商品・サービスを提供する形態のビジネスを意味します。

具体的にどんな企業がB2Bに当てはまるのかは、消費者の生活圏内ではあまりお目にかからないため、少し想像が難しいかもしれませんが、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ」の各カテゴリで分けて考えると分かりやすいです。

  • ヒトの支援:コンサル業界、人材業界(採用/教育研修/アウトソーシング)
  • モノの支援:メーカー(素材メーカー/部品メーカー/装置メーカー/IT機器メーカー)
  • カネの支援:金融業界(銀行/証券/資産運用/保険/ベンチャーキャピタル)

※銀行・証券・資産運用・保険はB2BとB2Cの2つのビジネスに関わっています。

B2B2C(BtoBtoC)とは

B2B2C(BtoBtoC)とは「Business to Business to Consumer」の略語です。

広義には「B2Cの事業を支援する事業」という意味で、メーカー(B2C事業会社)の流通の効率化支援をする問屋(卸売業者)のビジネス形態が有名です。

狭義には「EC(電子商取引・eコマース)で消費者との取引を担う事業」を意味し、ECで最終的な商品発送を担う流通業などが一例に挙げられます。ZOZOTOWNやAmazon、楽天市場などのECのマーケットプレイスモデルもB2B2Cです。

C2C(CtoC)とは

C2C(CtoC)とは消費者間取引(Consumer to Consumer)の略語です。

ECを主体とした取引で、「ヤフオク!」や「メルカリ」のようなネットオークション/フリマアプリ、シェリングエコノミー系のサービスが有名です。

<参考情報>
シェアリングエコノミー事業に挑戦している優良企業まとめ

ちなみに、C2Cを手がける企業は、主にマッチングプラットフォームのプラットフォーマーとしての手数料収入で儲けています。いわゆる、チャリンチャリンビジネスですʕ•ᴥ•ʔ

O2O(OtoO)とは

O2O(OtoO)とは「Online to Offline」の略語です。

ECを主体とした取引で、オンラインとオフラインで購買活動が連携する事業やマーケティング手法を意味します。

O2Oで有名なのはオンラインクーポンです。例えば「SmartNews」のクーポンチャネルは、オンライン上でお買い得情報を見たユーザーが実店舗を利用する流れを作っています。

一世を風靡した「グルーポン」もO2Oですねʕ•ᴥ•ʔ

D2C(DtoC)とは

D2C(DtoC)とは「Direct to Consumer」の略語です。

B2Cの事業会社であるメーカーは一般的に小売店などの流通に乗せて商品を販売するものですが、そうではなくて、メーカーが直接=ダイレクトに消費者に販売するビジネス形態を意味します。

平たく言ってしまうと、メーカーがECで直販するスタイルなのですが、より厳密には「店舗を持たずに、EC=ネット通販を主要な販売チャネルとするビジネス形態」を指しています。

店舗を持つコストを抑えられる分、商品を安く提供できる点が強みです。ファッション・化粧品・食品などの領域で多くのD2Cブランドが誕生しています。

C2B(CtoB)とは

C2B(CtoB)とは「Consumer to Business」の略語です。

消費者が企業に対して商品やサービスを提供するビジネス形態を意味します。例えば、企業の商品やサービスの広告を個人(消費者)が代行することで成功報酬を得るアフィリエイトが有名です。消費者が自身のスキルを提供するクラウドソーシングもC2Bです。

C2Bでは消費者と企業が直接繋がることは少なく、基本的には仲介企業が間に入ります。アフィリエイトでは「A8.net」や「バリューコマース」などが知られています。クラウドソーシングであれば「クラウドワークス」や「ランサーズ」が有名です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

察しの良い方は気づいたと思いますが、多くのビジネス形態にはECやネットが関わっています。インターネットが広まりだした1990年代から数えると、わずか30年の間で様々なビジネス形態が生まれてきたことになります。

これから10年後、20年後にはどのようなビジネス形態が誕生するのか興味深いですね!

執筆者はこの人!

ジョブ吉
ジョブ吉

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら

公開日 2019-07-15 最終更新日 2022-05-22