【就活】志望動機のES(書き方)と面接(伝え方)の教科書

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就活の志望動機について、企業から高く評価されるES(書き方)と面接(伝え方)基礎基本をお伝えします。

志望動機の書き方と伝え方を学ぶ猫

<目次>

  • 志望動機のES(書き方)と面接(伝え方)の教科書
    – 志望動機はなぜ必要?
    – 2種類の志望動機
  • 自己理解型の志望動機の書き方・伝え方
  • 企業理解型の志望動機の書き方・伝え方
  • 志望動機のよくある質問と回答集

志望動機のES(書き方)と面接(伝え方)の教科書


志望動機はなぜ必要?

そもそもの話として、企業が志望動機を聞きたがるのは、なぜでしょうか?

理由は2つあります。

  1. 「カルチャーフィット」を確かめる
  2. 「入社意欲の高さ」を見極めるため

それぞれ説明します。

1. 志望動機で「カルチャーフィット」を確かめる

企業は「能力的にどれだけ優れている人材であっても、自社の企業文化に馴染まない人材は、その能力を発揮できない」と考えています。

そして、スキルフィット(能力の相性)とカルチャーフィット(企業文化との相性)の掛け算で自社で活躍する人材を定義しています。

基本的に、スキルフィットは自己PRを聞くことで、カルチャーフィットは志望動機を聞くことで評価します。

ゆえに、志望動機は、志望企業のカルチャー(組織のミッション・バリュー・行動指針・価値基準等)と関連付けることが有効です。

2. 志望動機で「入社意欲の高さ」を見極める

企業の採用枠には限りがあるので、企業は「内定を出した人の入社確率を高めたい(内定辞退率を下げたい)」と考えます。つまり、 企業は入社意欲の高さを見極めるために志望動機を聞くのです。

そして、入社意欲の高さは、志望動機の納得感本気感で評価されます。

2種類の志望動機

志望動機には自己理解型と企業理解型の2種類の志望動機があります。

・自己理解型の志望動機とは

自己理解型の志望動機は、自己理解=自分の価値観から志望動機を組み立てるアプローチ。

自分の価値観がベースにある『あなただけ』の志望動機は、一般論や誰かの志望動機のコピーではないという意味で、納得感のある志望動機として相手に伝わります。

・企業理解型の志望動機とは

企業理解型の志望動機は、企業理解=企業情報から志望動機を組み立てるアプローチ。

企業理解がベースにある『その企業だけ』の志望動機は、企業研究や仕事研究を真剣にやっているという意味で、本気感のある志望動機として相手に伝わります。

・自己理解型と企業理解型の2つの志望動機の関係性

この2種類の志望動機は優劣関係ではなく相互補完関係にあります。

自己理解型と企業理解型の掛け合わせることで、納得感本気感のある志望動機=入社意欲の高さが伝わる志望動機を作ることが可能になります。

ここからは、自己理解型の志望動機と企業理解型の志望動機の書き方をお伝えします。


自己理解型の志望動機の書き方・伝え方


自己理解型の志望動機は「基本構成」を押さえれば簡単に書くことができます。基本構成は以下の3段構成です。

【1】企業情報
【2】企業選びの軸(就活の軸)
【3】自分の価値観

この基本構成の順番で志望動機を伝えます。面接シーンを見ていきましょう。

<面接シーン>

面接官:志望動機をお聞かせください。

あなた:私は御社を志望する理由は大きく3点あります。御社が成長フェーズである点。仕事に創意工夫が求められる点。若手社員が活躍されている点です(【1】企業情報を説明)

面接官:その3点を理由とするのは、なぜでしょうか?

あなた:この3点に惹かれるのは、私が企業選びの軸として裁量の大きい仕事を重視しているからです(【2】企業選びの軸(就活の軸)を説明)

面接官:裁量の大きさを重視するのは、なぜでしょうか?

あなた:私は学生時代の居酒屋の接客のアルバイト経験を通じて、成長することで周囲に貢献できる範囲が広がることを実感しました。私は自己成長を通じて会社や社会に価値貢献していきたい。それが裁量の大きい仕事を重視する理由です(【3】自分の価値観を説明)

面接官:なるほどですね 。

このように、基本構成の順番(企業情報→企業選びの軸(就活の軸)→自分の価値観 )で説明をすることで、納得感のある志望動機を伝えることが容易になります。

自己理解型の志望動機の書き方は3ステップに分かれます。

  • Step1. 自分の価値観を抽出する
  • Step2. 企業選びの軸(就活の軸)を考える
  • Step3. 企業情報を探す

Step1. 自分の価値観を抽出する

自己理解型の志望動機で最も重要な要素は自分の価値観です。自分の経験を振り返ることで自分の価値観を見つけます。

自分の価値観を見つけるには、自分の感情の変化に向きあうことが大切です。

  • 怒り
  • 喜び
  • 悲しみ
  • 嬉び

こういった感情が沸き起こった出来事の周辺を掘っていくと、自分の価値観を見つけることができます。

<例>

・自分の経験の振り返り
居酒屋の接客のアルバイト経験。初めの頃は何もできずに周囲に迷惑をかける状況だった。しかし、マニュアルを体得して、実務を通じてお客様に対する配慮も学び、気づいたら周囲に貢献できる範囲が広がっていて、お客様や同僚から褒められたり感謝されることが多くなった。自分が成長することで、こんなに良いことがあるなんて知らなかった。

・自分の価値観
自己成長(成長を通じて周囲に貢献したい)

Step2. 企業選びの軸(就活の軸)を考える

次に、自分の価値観にマッチする企業選びの軸(就活の軸)を考えます。

自分の価値観「○○○」が満たされる企業の条件=企業選びの軸(就活の軸)は「●●●な組織」や「●●な仕事」であるという具合に考えましょう。

自分ひとりで考えることが難しい場合は、OB訪問で「自分の価値観だと、どんな企業選びの軸(就活の軸)が考えられるか?」を社会人に聞いてみましょう。

<例:自分の価値観「自己成長」にマッチする企業選びの軸(就活の軸)>

・裁量の大きな仕事
・高い成長目標を掲げる組織
・成果主義の組織

<例:自分の価値観「人の役に立つこと」にマッチする企業選びの軸(就活の軸)>

・利他的な理念を掲げる組織
・社員同士が協力し合う組織
・価値貢献を実感できる仕事

<例:自分の価値観「挑戦」にマッチする企業選びの軸(就活の軸)>

・高い成長目標を掲げる組織
・新規性の強い事業に挑戦している組織
・挑戦することを評価する組織

※企業選びの軸(就活の軸)の考え方の詳細については、以下の参考情報をご覧ください。

<参考情報>
【就活】企業選びの軸(就活の軸)を考える3つの視点と7つの質問

Step3. 企業情報を探す

最後に、企業選びの軸(就活の軸)にマッチする企業情報を探します。

自分ひとりで探すことが難しい場合は、OB訪問で「自分の企業選びの軸(就活の軸)にマッチするのは、どんな企業か?」を社会人に聞いてみましょう。

<例:企業選びの軸(就活の軸)「裁量の大きい仕事」にマッチする企業情報>

・組織が成長フェーズである
 =事業拡大や昇進昇格のチャンスが多い
  =新しい仕事に挑戦する機会が多い
   =仕事の裁量が大きい

・仕事に創意工夫が求められる
 =自分で考えて試行錯誤する必要がある
  =仕事の裁量が大きい

・若手社員が活躍している
 =若い人が挑戦し、評価されている
  =若い人が挑戦できるだけの機会がある
   =仕事の裁量が大きい


企業理解型の志望動機の書き方・伝え方


企業理解型の志望動機も「基本構成」を押さえれば簡単に書くことができます。基本構成は以下の3段構成です。

【1】業界の志望理由
【2】企業の志望理由
【3】職種の志望理由

この基本構成の順番で志望動機を伝えます。面接シーンを見ていきましょう。

<面接シーン>

面接官:志望動機をお聞かせください

あなた:私はIT業界を志望しています。かつての『業務効率化のIT』からFintechやAgritechのように既存産業×ITで『ビジネスの付加価値を産むIT』へと業界の役割が進化している点、つまり、世の中をより良くする観点でITが様々な産業の中心的存在になっていると考えるからです(【1】業界の志望理由の説明)

あなた:その中で貴社を志望するのは、私の「教育」分野への関心と貴社のEdtech(教育×IT)関連の事業内容がマッチすると感じたからです(【2】企業の志望理由を説明)

あなた:私はベンチャー企業の長期インターンシップで培った新規開拓営業の経験を活かして、貴社の営業職として貢献できるものと考えています(【3】職種の志望理由を説明)

面接官:なるほどですね。

このように、基本構成の順番(業界の志望理由→企業の志望理由→職種の志望理由)で説明をすることで、本気感のある志望動機を伝えることが容易になります。

企業理解型の志望動機を書くためには徹底した企業研究が必要です。企業研究のテクニックをご紹介するので参考にしてみてください。

1. 業界研究本を活用

業界の歴史と現状、将来の考察、業界内のプレイヤー企業情報、業界の職種や仕事内容等の情報が揃っています。いろんな業界のことを広く浅く学べる業界地図ではなくて、一つの業界を深く学べる業界研究本を活用しましょう。

<参考情報>
産業と会社研究シリーズ|産学社

2. 社員の声を活用

社員はネット上に出回っていない希少性の高い情報を持っています。OB訪問サービス等を活用して情報収集に励みましょう。

<参考情報>
【おすすめ】OB訪問の就活サービス(人気企業内定者のOB訪問ノウハウ集付き)|ニャンキャリア

3. IR情報を活用

上場企業は企業サイトからIR情報を閲覧可能です。有価証券報告書が苦手な方は、プレゼン用に分かりやすく作られている決算説明会資料に目を通すことをお勧めします。

4. 社員インタビューを活用

新卒採用サイトや就活サイト等に掲載されている社員インタビューの中に企業研究に役立つ情報を見つけることができます。中途採用サイトの社員インタビューもお勧めです。

5. カルチャー情報を活用

ミッション・バリュー・行動指針・価値基準等の企業のカルチャー情報は「企業の志望理由」として活用できる可能性があります。


志望動機のよくある質問と回答集


志望動機で「○○をやりたい」と、特定の職種や部署の希望を伝えるのは止めた方が良いのはなぜか?

採用する側からすると「希望部署への配属が叶わなかった場合は早期離職のリスクが高まる」と思わざるを得ないからです。

あわよくばそういった職種や部署で仕事をしたいのだけど、まずは入社できることを優先させたいと考える場合、志望動機で「○○をやりたい」と、特定の職種や部署を指定するのは止めた方が良いです。

ちなみに、「その特定の職種や部署で仕事をできないのであれば入社する気はない」という意思があれば、面接の志望動機でも堂々と宣言すべきだと思います。

自己理解型の志望動機と企業理解型の志望動機は、常に両方必要なのか?

第一志望企業であれば両方用意すべきだと思いますが、そうでない場合は、まずは自己理解型の志望動機だけを使う形が効率的です。理由は2点あります。

1点目は汎用性。

自己理解型の志望動機は一度作ってしまえば、色々な企業の志望動機としても使いまわすことができる汎用性の高さがあります。一方で、企業理解型の志望動機は基本的に使いまわすことができません(企業ごとに作りこむ必要があります)。私は、志望度が高まっていない企業について、企業理解型の志望動機を作るのは時間が勿体ないかなと感じます。

2点目は志望動機の質問タイミング。

面接で志望動機を質問されるのは傾向としては選考中盤フェーズ以降(二次面接以降)が多いので、選考序盤は自己理解型の志望動機のみで乗り切り、中盤以降に自身の志望度の高まり具合に応じて、企業理解型の志望動機を準備する形が効率的です。

「当社でやりたいことはありますか?」という質問はどう答えれば良いか?

やりたいことは、利己的なもの、自分都合なものとして相手に伝わりがちだからこそ、企業への貢献意識を伝えることが重要です。

たとえば…

Aさん:私は御社の法人営業に挑戦したいです。私は御社のブランドのファンでして、ぜひ、それを海外に広めることに貢献できるような仕事をしたいと思います。

Bさん:私は御社の法人営業に挑戦したいです。私は大学時代に料亭での接客アルバイトの経験を通して、お客様のニーズを汲み取り、先手先手のサービスをすることが得意でして、その強みは御社の問題解決型の営業という仕事においても活かすことができると考えています。

Aさんのやりたいことは憧れベースの利己的な内容ですが、Bさんのやりたいことは自身の強みを元にした企業への貢献意識が十分に感じ取れる内容です。

ぜひ、Bさんのような回答を意識しましょう。


あとがき


志望動機を作るプロセスは、自分の本当の気持ちと向き合うプロセスです。

親や世間が勧める有名企業や人気企業に内定するために、自分の気持ちを無視した志望動機を作ることはお勧めできません。

  • 自分は何をやりたいのか?
  • 誰にどんな貢献をしたいのか?
  • どう生きたいのか? 

こういった問いを通じて、自分の本当の気持ちに向き合い、志望動機を作る過程で、真の志望企業と出会えるようになることを願います。

(ジョブ吉)

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