
【就活あるある】せっかくの 内定だけど 決めきれない
就活あるあるでは、就活で起こる「あるある」なシーンを詠んだ俳句について妄想を膨らましたニャン子が、ジョブ吉先生からアドバイスをもらう様子をお届けします。
今回の一句は「せっかくの 内定だけど 決めきれない」です。それではどうぞ!
せっかくの
内定だけど
決めきれない

ジョブ吉先生、整いました!
それでは一句お願いします。


僭越ながら…参りますッ
せっかくの~
内定だけど~
決めきれない
ふむふむ


これは要するにですね、
ぽわ…
ぽわぽわ……
ぽわわわん………

ぽわわわ~んなシチュエーション
時は10月1日、内定者懇親会が開催される山荘に向かう、株式会社ヤギ製紙の人事ヤギと7匹の内定者ヤギがいました。
そして、山荘に着くなり、人事は大切な話を切り出しました。
人事:お前たち。私はパーティーグッズを買いに出かけてくるから留守番をしていてください。それから、この付近でオオカミの目撃情報もあるらしいから用心しなさい。
内定者一同:うわー、怖ぇよー。
人事:大丈夫、大丈夫。山荘の中にいれば安全よ。でもね、オオカミは嘘つきだから騙されないように気をつけるのよ。
内定者のひとり:どうすればいいの?
人事:もしオオカミが訪ねて来ても耳を貸してはダメェエエーよ。居留守を使いなさい。
内定者一同:はーい。
内定者たちは、人事を見送ると山荘の玄関のドアに鍵をかけました。それから、しばらくすると山荘にオオカミがやってきたではありませんか! オオカミは玄関前で立ち止まると、スーッと息を吸い込み、大きな声で話を始めました…
オオカミ:内定者のみなさん、こんにちはオオカミです。ご提案があるのですが話を聞いていただけませんか?
内定者一同:・・・
オオカミ:私は、ヤギ製紙の優秀な内定者のみなさんを口説きに来ました。
内定者一同:!?
オオカミ:あなた方には明るい未来がある。だがそれはヤギ製紙をファーストキャリアに選んだ先にはない。その事実をお伝えしたいのです。話を聞きたくありませんか?
内定者一同:ざわ… ざわ…ざわ… ざわ…
オオカミ:玄関のドアはこのままで結構。ドア越しに話をしますので、話を聞く意思があれば返事をお願いします。
内定者のひとり:ととと、とりあえず話を聞かせてください!
オオカミ:分かりました。それでは話を続けますね。ヤギ製紙をファーストキャリアに選んだ先に明るい未来がない理由。それは、国内の製紙産業が縮小マーケットだから。需要が減っていく中で業績を伸ばすことはとても難しいのです。
内定者のひとり:オオカミさん、それぐらいのことは承知していますよ。会社説明会でも「これからは海外マーケットに挑戦することで業績を伸ばしていく」という話を聞きましたし。
オオカミ:なるほど。海外マーケットですか。では私はこう問いたい。ヤギばかりを採用しているヤギ製紙の多様性のない組織がグローバル展開に対応できるのかと?
内定者のひとり:ヤギだけでも、いいじゃないですか! ヤギ万歳ッ!!
オオカミ:ふむ、、では質問を変えます。ヤギ製紙は同規模の売上の競合他社に比べて20%ほど利益率が低い。競争力がないということです。これはなぜでしょうか?
内定者のひとり:ヤギ製紙の紙は、品質重視で原価がかかると聞いていますが?
オオカミ:品質重視と言えば聞こえは良いですが、その品質はグローバルマーケットが求めるものではありませんよ?
内定者のひとり:なんで断言できるんですか?
オオカミ:「ヤギが食べてもおいしい紙」という品質は確かに高品質ですが、その品質はヤギにしかバリューがないんですよ。普通、紙は食べませんし。
内定者一同:マジで?
オオカミ:マジですよ。紙は食べるものではない。常識ですよ。ほら? これがヤギばかり採用している組織の弊害の一端です。
内定者のひとり:なるほどです。オオカミさんの話をお聞きしてヤギ製紙の良い面しか見えていないんだなってことに気付けました!
オオカミ:お力になれて良かったです。
内定者のひとり:人事の八木さんからは「オオカミには気を付けるように」と言われていたのですが、あなたは、ひょっとして良い人なのですか?
オオカミ:私は見た目はオオカミですが、オオカミは見かけじゃないと思ってもらえると嬉しいです。オオカミが「嘘つき」というレッテルを貼られやすいことは承知していますから、私は人一倍、誠実である態度を取るようにしてきました。実際に、他の動物からは良いオオカミだとよく言われますよ。
内定者一同:オオカミさん…
オオカミ:それに、これはあまり声を大にして言いたくはありませんが……その人事の八木さんの方こそ、会社の不都合な真実を隠しているという意味では「嘘つき」ですから、彼女こそオオカミなんじゃないですかね?
内定者一同:!!!
オオカミ:コホン…よろしけば、これから場所を変えて、内定者のみなさんひとりひとりと膝を詰めてお話をできればと。皆さんに相応しい将来性のある企業をご紹介しますよ? ああっ、そういえば名刺をお渡ししていませんでしたね? 玄関のドア、ちょっと空けてもらえます?
内定者一同:メ、メェエエエー、名刺交換お願いします!
内定者たちはオオカミと名刺交換をするために、とうとう玄関のドアを空けてしまいましたとさ。

【就活アドバイス】他人の意見に惑わされずに、自らの意志を大切にすべき
ぽわわわ~ん……


ジョブ吉先生、
私の一句、いかがでしたか?
これは就活あるあるだね。
就活では内定をゴールに捉える人が多いものだけど、いざ内定しても、「はいハッピーエンド」とはならないこともあるからね。


どういうこと?
「この会社に入社して本当に良いものだろうか?」という迷い、「もっと自分に合った会社があるのではないか?」という慢心、そして何より、その心の隙間に入り込もうとするオオカミがいるのさ。


お、おそロシア………
基本的に、オオカミになるのは「ライバル会社の人事」や「就職エージェント」になるんだけど、時に、親兄弟や親戚、友人がオオカミになることもあるんだ。


オオカミの言葉に惑わされないようにするにはどうすれば良いのかしら?
一番大切なことは、就職先を決める行為は「判断」じゃなくて「決断」であるという自覚を持つことだと思う。
判断はデータや事実などの過去から現在の時間軸の中で得られた根拠をもとに決めること。だから、何かを判断する場合であれば、他人の経験則やそこから培われた価値観には一定の価値がある。
だけど、決断は不確実性の高い未来の方向性を決めることなんだ。誰も未来のことなんて分からないのだから、「内定先の業界は危険だと思う」とか「もっとこういうキャリアを選ぶべきだわ」みたいな他人の意見に惑わされずに、自らの意志を大切にすべきだと思うよ。


ジョブ吉先生、話は分かりました。
で、実際にジョブ吉先生がこういった「ぽわわわ~ん」なシチュエーションに遭遇したら、どうなんです?
ヤギ製紙の内定者が全員いなくなった光景を目にした人事の八木さんの立場でどうするのかって意味?


はい。
内定辞退されるのは、人事的に一番メンタルにダメェエエエージを受けるからダメェエエエ~ッ!!!


本日は貴重なお話ありがとうございました!
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