【就活相談】やりたいことを「原体験」から考えることの危険性

就活に関する質問や悩みに、就活支援のプロフェッショナル「ジョブ吉」がズバッと答える企画。それが就活相談です。

それではどうぞ!

就活相談の内容

私は両親が共働きの家庭環境の中で孤独に時間を過ごす事が多かったのですが、ゲームをすることで気持ちが救われた原体験からゲームメーカーを志望しています。この考え方は正しいでしょうか?

就活相談の回答

どうも、ジョブ吉ですʕ•ᴥ•ʔ

やりたいことを「原体験」から考えることは健全でとても良いことだよ。だから、あなたの考え方は正しいと思う。でもね、原体験は、自分のやりたいこと(や目標)を定める上でとても役に立つ一方で、自分の可能性を狭める諸刃の剣にもなるんだ。

原体験から導いた答えを特別視するあまりに、他の就職先の選択肢が見えづらくなっている可能性があるってことね。

「ベストな就職先が見つかっているのだから、それで良いのでは?」と思うかもしれないけど、就職活動は数十万人の学生が参加する椅子取り競争だから、第1志望の企業に落選することは普通に起こる。人気企業であればあるほどに、ね。

だからこそ、セカンドベストな(次善の)就職先の選択肢を広く持っておいてほしいな、と思うよʕ•ᴥ•ʔ

例えば、あなたのやりたいことである「世の中にゲームを提供すること」を、あなたの原体験をもとに抽象化すると「孤独な状況に置かれている子供を救うこと」と言い換えることができると思うんだ。

だとすると、あなたのやりたいことは、ゲームメーカーでなくても実現できる可能性があると思う。

  • 音楽や漫画などのエンタメ系のコンテンツ産業全体
  • 在宅ワークの仕事を仲介する人材会社(共働家庭の親子コミュニケーションを支援できる)

自分がゲームに救われた原体験からゲームにこだわる意思は大切に持ちつつも、視野を広げて、セカンドベストな(次善の)就職先の選択肢を検討してみてね?

こちらからは以上です。

執筆者はこの人!

ジョブ吉
ジョブ吉

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら

公開日 2019-07-28 最終更新日 2023-02-05