就活に関する質問や悩みに、就活支援のプロフェッショナル「ジョブ吉」がズバッと答える企画。それが就活相談です。
それではどうぞ!
就活相談の内容
ChatGPTのようなAIツールを使って、就活の自己PRを創作するのは有りなのでしょうか?
就活相談の回答
どうも、 ジョブ吉ですʕ•ᴥ•ʔ
ChatGPTのようなAIツールを使って就活の自己PRを創作するのは無しだよ。なぜなら、新卒採用をする企業側が「AIツール対策」を講じるであろうことが容易に想像できるからね。え?具体的にどんな「AIツール対策」なのかを知りたい?
じゃあ、教えちゃうよ!
新卒採用をする企業側のAIツール対策
自己PRの深堀り質問
面接官は自己PRの深堀り(詳細を突っ込んで聞いていくこと)で、その自己PRが嘘か誠か、あるいは、どれぐらい盛っているかを判断することができるんだ。
代表的な深堀りの質問はこんな感じだね(↓)。
- Why(なぜ)
意図や動機を明らかにする掘下げ質問 - What(なに)
状況や対象を明らかにする掘下げ質問 - How(どのように)
行動事実を明らかにする掘下げ質問
本来、自己PRを作るプロセスでは自分の経験を「どのように伝えれば相手に伝わるのか」を何度も思考することで、面接時の掘下げ質問にも答えられるようになるんだ。自己PRを作る際の思考活動(自分の頭で考えること)が面接対策も兼ねるってことね。
でもね、AIツールで自己PRを創作すると自分の思考活動が大幅に減ってしまうから(AIに考えさせるのだから当然だね)、一見すると立派な自己PRが完成しても、それはハリボテ(偽物)なんだ。書類選考を通過しても、面接で深堀りされちゃうと「本当の自分の能力」が露呈しちゃうってこと。
実は、こういった自己PRの深堀り面接は、すでに難関企業では古くから普通に行われていることなんだけど、今後は色んな企業で行われるようになるとジョブ吉は思うよ。
だって、AIツールによって、一見すると素晴らしい自己PRをする人が増えていくわけだから、こういった面接をしないと適切な評価が難しくなるからね。
能力テスト
これは余談的な話になるんだけど……
AIツールの普及・進化具合によっては、エントリーシートや自己PR・ガクチカのような、新卒採用における既存の選考手法そのものが「アカ~ン!もう使えん!!」となる可能性は十分にあるとジョブ吉は考えているよ。
そんな未来が訪れた場合、企業が選考でやることは抽象的には「能力テスト」に集約されていくと思う。その場=人間が見ている場で能力を測るテストを行い、その結果を評価する。そうすればAIツールに依存しない、その人本来の能力を評価できるからね。
だから、今後は実務適性を見ることができる「長期インターンシップ」がどんどん普及していくだろうし、「専門科目の筆記面接」や「実技試験」のような選考も増えていくと思う(ジョブ型雇用と相性が良いことも追い風になるね)。
また、書類選考においては「学歴」がより重視されていくはず。だって、学歴は入試という能力テストの結果だから、AI由来のESや自己PRよりも相対的に信頼性が高いと判断されてもおかしくないと思う。
まとめ
ChatGPTのようなAIを使って、就活の自己PRを創作できちゃう時代だけどさ、採用する側の目利きを信じて、就活する側も真っ当に頑張ることが大切だとジョブ吉は思うよʕ•ᴥ•ʔ
こちらからは以上です。
※AIツールを「AIに答えを出させる」ために使うのではなくて、「自分が答えを出すための支援をしてもらう」ために使うのは良いことだと思うよ。例えば、自己PRを作る際に、自分で考えて作った文章をAIに面接官視点で突っ込んでもらうのは上手い活用法だよね。自分自身の代わりをAIに求めるんじゃなくて、就活支援をしてくれる人の役割をAIに求めよう!
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2023-04-08 最終更新日 2023-04-08