
【就活あるある】就活の キャリア相談 意味がない
就活あるあるでは、就活で起こる「あるある」なシーンを詠んだ俳句について妄想を膨らましたニャン子が、ジョブ吉先生からアドバイスをもらう様子をお届けします。
今回の一句は「就活の キャリア相談 意味がない」です。それではどうぞ!
就活の
キャリア相談
意味がない

ジョブ吉先生、整いました!
それでは一句お願いします。


参りますッ
就活の~
キャリア相談~
意味がない
なるほどなるほど


これは要するにですね、
ぽわ…
ぽわぽわ……
ぽわわわん………

ぽわわわ~んなシチュエーション
むかしむかし、あるところに桃太郎という男の子がいました。
鬼退治をしたことで有名になった桃太郎ですが、鬼との戦いが終わった後の平穏な日々の中において、彼は将来の目標を見失っていました。
そんな桃太郎は今年で20歳。就活の時期を迎え、同年代の若者と同じように自分のキャリア(進路)について思い悩むようになっていたのです。
-桃太郎 VS おじいさん-
ある日、桃太郎は、おじいさんに就職先の相談をしました。
桃太郎:俺さ、起業しようと思うんだ。自分が得意な鬼退治を事業化しようと思ってね。まずは手堅い受託型鬼退治ビジネスをはじめようと思うんだけど、どうかな?
桃太郎から相談された瞬間、おじいさんは30年前に起業に失敗したことを思い出しました。山に落ちている葉っぱをアート作品として売るという前衛的なビジネスに失敗したのです。需要を見誤ったことが敗因でした。
そして、桃太郎に語りかけました。
おじいさん:桃太郎や、知っとるか? 10年の壁という言葉があるんよ。起業した企業の10社に9社は、10年目の春を迎えられないんじゃけぇ、現実を見んさい。起業は止めるべきじゃ。それに、この平和な時代に鬼退治の需要がどれだけあると思うんか?
-桃太郎 VS おばあさん-
桃太郎は自分の考えの甘さを反省し、自身のキャリアを考え直しました。そして、次の日。桃太郎は、おばあさんに就職先の相談をしました。
桃太郎:おばあさん、俺さ、大企業を目指そうと思うんだ。地元の最大手の “きびだんご食品” を受けようかなと。
桃太郎から相談された瞬間、おばあさんは昨シーズンに人気を博した昼ドラを思い出しました。それは、主人公の勤める食品メーカーが大手小売店との仁義なき競争の中でPB(プライベートブランド)化の波に飲み込まれていくという話です。
そして、桃太郎に語りかけました。
おばあさん:大企業はやめるのじゃ。 今は大企業でも倒産する時代ぞ。加えて、大企業には配属リスクや異動がつきものでな。専門性を積み上げるのが難しいのじゃ。
おばあさん:それにな、今はコンビニやスーパーのPB化の流れが加速しておる。これは不可逆的な流れじゃ。地元では “きびだんご食品” は有名じゃがしかし、国内シェアは5番手。ブランドや商品に競争力がないんじゃ。ゆえに、そう遠くない未来には小売店のPB化の流れに飲み込まれてしまう。そんな未来がワシには見えるんじゃああッ!
-桃太郎 VS 犬-
桃太郎は自分の考えがまだまだ甘かったことを反省し、自身のキャリアを考え直しました。そして、次の日。桃太郎は、家来の犬に就職先の相談をしました。
桃太郎:俺さ、アーリーステージのベンチャーにジョインして上場ゴールを狙おうと思うんだけど、どう思う?
桃太郎から相談された瞬間、犬は先週参加したビジネススクールの入学体験会で聞いた話を思い出しました。億万長者になる確率が高い選択は、アーリーステージのベンチャーにジョインすることだが、それでも成功するのは千に三つ程度。しかし、このビジネススクールで学ぶという選択は億万長者になる確率が最も高いのである。だから入学しなさい、入学しろッ! 確かそんな感じの話でした。
そして、桃太郎に語りかけました。
犬: ベンチャーは駄目だ! 上場できるベンチャーは1,000社に3社のみ。なんと0.3%の超低確率なんだよ!
桃太郎:そうなの? 頑張れば報われるサクセスストーリーが世の中のお約束なのでは? 成功した人は皆そんな感じのこと言っているし!
犬:それは生存者バイアスだ。上場できなかった997社のことを想像しろ! 察しろ!

【就活アドバイス】キャリア相談に誠実に向き合ってくれる大人と出会うことができたならば、その関係はどうか大切にしてほしい。
ぽわわわ~ん……


ジョブ吉先生、
私の一句、いかがでしたか?
これは就活の根深い問題を感じさせる就活あるあるだね。
桃太郎のキャリア相談に乗っていた、おじいさん・おばあさん・犬にはひとつの共通点があるんだけど分かるかな?


何かしら?
それはね、
桃太郎が、なぜ起業しようと思ったのか。なぜ大企業を目指そうと思ったのか。なぜアーリーステージのベンチャーにジョインして上場ゴールを狙おうと思ったのか。
そういった桃太郎の動機(Why)を掘り下げることなく、持論のアドバイスを展開していた点が共通しているんだ。


なるほど、確かにそうだね。
親や親戚、大学教授、キャリアセンターの職員、就活エージェントの面談担当者、大学のOBOG、就活中に出会った人事やリクルーター。
現実の就活でもキャリア相談の相手となる候補は(探せば)たくさんいるよね?


そうねー
学生さん(就活の当事者)からすると、大人と呼ばれる彼・彼女らは経験豊富で確かな知識があり、キャリア相談にも誠実に向き合ってくれると思うかもしれない。
だけど、その期待に応えることのできる大人は少ないかもしれない。残念ながら、ね。


どういうこと?
人事やリクルーター、就活エージェントは基本的に自社の利益が最優先になるし、
おじいさんやおばあさんのような身近な大人はエゴ丸出しな(自身の経験や価値観が正しい前提のもとにそれを押し付ける)アドバイスをしがちってこと。


分かるわぁ。
「あなたのためを思って」の言葉って、実は利己的なものだったりするのよね。
うん。
だから、もしも、学生さんが自分のキャリア相談に誠実に向き合ってくれる大人と出会うことができたならば、その関係はどうか大切にしてほしいと願うよ。


ジョブ吉先生、話は分かりました。
で、実際にジョブ吉先生がこういった「ぽわわわ~ん」なシチュエーションに遭遇したら、どうなんです?
自分なら、桃太郎にどんなアドバイスするのかって意味? マジレスでもOK?


今回はマジレスOKとしましょう。
それなら「利害関係のない大人、または、遠い関係性にある大人を探してキャリア相談することをお勧めするよ」って伝えるかな。
関係性がないからこそ、大人は客観的なアドバイスがしやすくなるし、学生もアドバイスされた内容に遠慮なく意見を言いやすくなる。つまり、実のあるコミュニケーションが成立しやすいんだ。


本日は貴重なお話ありがとうございました!
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