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アグリテック事業に挑戦している優良企業まとめ

Contents(目次)

農業に関する問題や課題を技術で解決するビジネスを意味する、アグリテック。

今回はこのアグリテックの事業に挑戦している優良企業をまとめてご紹介します。就活や転職活動で優良企業を探す際の参考情報としてお役立ていただけますと幸いです。

※企業は創業(設立)年の古い順にご紹介します。

アグリテック事業に挑戦している優良企業

ヤンマー(1912年創業)

ヤンマーは農作業の自動化で日本の農業が抱える課題(農家の減少や高齢化、若者の就農率の低下など)を解決するために無人走行する「ロボットトラクター」を展開しています。

<ロボットトラクターの特長>

  • トラクターに乗車することなく近距離監視下においてタブレット1台で作業をコントロール
  • 有人機と合わせることで、2つの作業をひとりで同時に行うことも可能
  • レーザーや超音波で人や障害物との距離を計測し察知する安全センサを設置
  • 自動運転中にエンジンが停止すると、自動でブレーキがかかるセーフティブレーキを搭載
  • 衛星(GNSS)と基地局からの補正情報の2つの電波で位置を求め、数センチ単位の高精度測位が可能

井関農機(1936年設立)

井関農機は作業や農機の情報が見える「ISEKI アグリサポート」を展開しています。

<AGRISUPPORTとは>
“『作業や農機の情報が見える』。機体センサーの情報をユニットが読み取り、オペレータにタブレット端末を通してわかりやすく伝えます。日頃の作業管理・機械管理情報の記録を簡単にし、分析に役立ちます。これまで必要だった整備・点検・作業日誌の記録などの時間・資材費削減により、お客様のより良い農業経営をサポートします”

ネポン(1948年設立)

ネポンはハウス経営に役立つ様々な機能とサービスを備える、農業用ICTクラウドサービス「アグリネット」を展開しています。

<アグリネットの特長>
・モニタリング
栽培に適した環境にするために必要な要素(温度・湿度・照度・CO2濃度)などを測定することで、1日のハウス内環境変化の流れを数値・グラフ表示で感覚的に把握ができる。

・遠隔制御
ハウス内設備の設定値をスマートフォンやパソコンで遠隔からも設定変更が可能。

・監視と警報
ハウスの温度異常や停電、暖房機などのトラブルを警報メールで配信。

・コミュニケーション
グループで栽培に必要な最新情報の共有・コミュニケーションが可能。

ヤマハ発動機(1955年創立)

ヤマハ発動機は農業分野での活用も可能な「産業用無人ヘリコプター」を展開しています。 同社の新中期経営計画では、産業用無人ヘリコプターを含むロボティクス事業を成長事業(次世代のキャッシュの創出源)に位置付けています。

<産業用無人ヘリコプターの特長>
・超効率的な防除
ヤマハ無人ヘリコプターの作業能力は1日20ha以上。1時間あたり6~10ha、1haを約6分で完了させることが出来ます。

・高い防除効果
超効率防除を地域一斉で取り組むことで広域的な適期防除が可能になります。ヤマハ無人ヘリコプターによる防除は作物から3~4メートルの高さからローターのダウンウォッシュ(吹き降ろし風)効果により葉裏や株元まで農薬がしっかりと付着。優れた効果を発揮し少量の薬剤を広範囲に均一散布することが出来ます。

・楽しさと快適さ
農業後継者の皆様に新しい「夢と楽しみ」を提供し大好評です。防除作業は圃場内に立ち入ることなく周辺からの遠隔操作により行なうため、快適・安全です。

・コストと実用性
少人数での作業が可能である為、省力・低コスト農業に寄与します。

セラク(1987年設立)

セラクは農業分野にITの先進技術を導入する生産支援サービスとして、環境モニタリングシステム「みどりモニタ」や農作業記録・管理サービス「みどりノート」を展開しています。

<みどりモニタとは>
“みどりモニタは圃場にセンサを設置するだけで作物の生育環境や状況を自動で計測・記録、そのデータをPCやスマホなどに表示し、離れた場所からいつでも確認できます。圃場環境のリアルタイム表示や過去のデータをもとにしたグラフ表示、異常な環境変化を検知・通知する警報機能など、多彩な機能を搭載。誰にでも使える簡単な操作性と高いコストパフォーマンスで、圃場の見える化を実現し、作業の効率化・圃場の最適化に貢献します”

<みどりノートとは>
“みどりノートは年間作付計画から日々の農作業の記録・管理などを支援するサービスです。圃場ごとの作付状況を一覧表示し、作業の進捗を簡単に確認できるとともに、生産計画から日々の作業記録などを振り分けることで管理負担を軽減、農業資材や機械の管理、農薬・肥料検索、作業内容の確認・報告といった労務管理まで手軽に行うことができます”

オプティム(2000年設立)

オプティムは世界初のピンポイント農薬散布テクノロジーをはじめとした、AI・IoT・Roboticsの活用による ”稼げる農業” を実現する「スマートアグリフードプロジェクト」を展開し、大小さまざまな農家と提携、スマート農業を実践して収益を上げています。

<スマートアグリフードプロジェクトの状況>
加盟メンバー総農地面積(ha):7,860/スマート農業アライアンス加盟数(団体):1,700/農薬削減率:最大約90%OFF

オイシックス・ラ・大地(2000年設立)

オイシックス・ラ・大地は有機野菜・自然食品・オーガニックフーズ・無添加物食品のネットスーパー(食材宅配サービス)「Oisix」や「らでぃっしゅぼーや」を運営しています。

<実績>
定期宅配会員数:約417,000人(2021年3月末)/直接契約している生産者数:約4,000軒(2020年3月末)/有機・低農薬の農産物出荷量:約15,000t(2019年4月~2020年3月)

ルートレック・ネットワークス(2005年設立)

ルートレック・ネットワークスは潅水と施肥をIoTとAI技術で自動化し「高収量・高品質・省力化」に貢献する自動潅水装置「ゼロアグリ」を展開しています。

<ゼロアグリの特長>
・収量・品質をあげる
生産者のこだわりの潅水施肥をゼロアグリが忠実に再現。さらに、天気や株の生長に応じてきめ細かい水やり・肥料やりを実現します。

・自動化と省力化
他の人には任せにくい潅水施肥作業をゼロアグリで。樹の管理や収穫、販路拡大に使える時間を確保します。

・経験と勘をデータに
規模拡大、技術伝承をしていくうえで必要な経験と勘の可視化。ゼロアグリで栽培情報や土壌環境のデータ化を実現、栽培の改善に活かしやすくします。

農業総合研究所(2007年設立)

農業総合研究所は全国の生産者及び農産物直売所と提携し、新鮮な農産物を都市部のスーパーマーケットを中心としたインショップ形式の直売所で委託販売するプラットフォーム「農家の直売所」を運営しています。

<農家の直売所とは>
「農家の直売所」は全国の集荷拠点で集荷した新鮮な農産物を都市部のスーパーマーケット内に設置したインショップ(農家の直売所)に最短1日でお届け・販売する独自の流通プラットフォームです。生産者が農産物を規格にとらわれず生産し、自ら販売価格や販売先を決める自由出荷により、生産者の所得拡大やフードロスの削減、生活者にとっては安全・安心でコストメリットの高い農産物流通を実現します。

ベジタリア(2010年設立)

ベジタリアは屋外計測モニタリングシステム「FieldServer」や水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch」、農業日誌・圃場管理ツール「agri-note」などの独自の農業アプリケーションを展開しています。

<FieldServerについて>
“近年植物科学の分野では、植物の生育や病気のメカニズムが明らかになっています。次世代の農業では、従来の経験と勘による農業ではなく、農業現場で蓄積されたデータの分析により、病害虫の発生を抑えつつ最適な栽培環境を実現することで、各種予察や農作業の質と収量の向上を目指すことが可能になります。フィールドサーバにより、生産者は農業現場で必要とされる圃場の環境情報や作物の生育状況を常時モニタリングし、データに基づいた栽培管理が実現します”

<PaddyWatchについて>
“農業従事者の高齢化と担い手不足により、農作業の効率は喫緊の課題です。なかでも水稲栽培では、水田の水を浅くして土の温度を上げたり、気温が低いときには水位を上げて稲を保護したり、と状況に応じて細やかな水管理が必要です。水田センサ(PaddyWatch)は水田に設置して、水稲栽培に必要な水位・水温を自動で計測するシステムです。パディウォッチによってリアルタイムで水位の状態をチェックすることで水の見回り回数・見回りに必要な時間を大きく削減することが可能になります。また、適切な水管理は高温登熟による品質の低下を防ぐなど、収量や食味にも大きく影響を与えます”

<agri-noteについて>
“アグリノートは、パソコンやスマートフォンを使って、圃場や農作業など営農に関するさまざまな情報を記録・集計・出力できる営農支援ツールです。一人でも利用できますが、組織ぐるみでの利用がより便利。アグリノートに入力された情報はインターネット上に保存されるので、組織内で簡単に情報共有できます。航空写真マップを使った視覚的な圃場管理、そして作業の記録など営農に関するさまざまな情報の集約により、生産者の方々の困りごとを解決する。アグリノートは、生産者の皆さまのスムーズな営農活動をサポートします”

アグリメディア(2011年設立)

アグリメディアは畑で楽しむ週末を都市住民に提供していく市民農園事業「シェア畑」を展開。全国約116ヶ所に続々と開園しています。

<シェア畑の特長>
・プロのサポート付きで、初心者も安心
農園には経験豊富なアドバイザー在籍で、わからない点などは教えてもらえたりアドバイスがもらえます。また定期的に実演付きの講習会があり手厚いバックアップがあります。

・手ぶらで通える
季節ごとの野菜の種や苗、肥料、農具は全て農園に完備。

・好きな時間・ペースで通える
プランター栽培と異なり、畑は毎日の水やりはいりません。また、忙しい方向けのお世話サポート付プランなら月1~2回の来園もできます。

ファームノート(2013年設立)

ファームノートは「世界の食糧問題を解決する」を理念に、「Internet of Animals」の世界を実現するため、センシング技術の開発や人工知能の活用に取り組む農業IoTソリューションカンパニーです。

先端技術で酪農・畜産の生産性向上と効率化を推進し、日本の強い農業に貢献すべく、牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」や牛群の様々な情報を管理・記録・分析することができるクラウド型牛群管理システム「Farmnote Cloud」を展開しています。

ナイルワークス(2015年設立)

ナイルワークスはテクノロジーで農業の可能性を追求し、​新しい農業を未来へつないでいくことをミッションに掲げ、農業用ドローン「Nile-T20」と農業 DX「NileBank」を展開しています。

<Nile-T20とは>
作物上空30~50cmから、自動飛行で薬剤散布するドローンです。約15分で1haの薬剤を散布します。ドローン搭載の専用カメラで、作物の近接画像のセンシングもします。

<NileBankとは>
圃場マップに様々なデータをつなぎ、適切に圃場・作物の状態を把握できます。画像・センサーデータ等により「現在」を把握し、コンピュータ内で再現し「未来」を予測します。データと解析技術を活用し、農業の最適化を実現します。

デザミス(2016年設立)

デザミスはウシの活動状態をリアルタイムで把握できるモニタリングシステム「U-motion」を展開しています。

<U-motionについて>
発情や疾病、起立困難や突然死など、ウシを注意深く観察することで防げる課題は数多くあります。U-motion®は「採食・飲水・反芻・動態・横臥・起立」などの主要な行動を記録しています。蓄積したデータをもとに予測することで、より合理的な牧場経営を可能にし、慢性的に不足している労働力を補い、ロスコストを削減します。U-motion®がウシの小さな声を拾う。ウシとの新たなコミュニケーションが始まります。

スカイマティクス(2016年設立)

スカイマティクスは最先端の画像解析技術および地理情報技術によるスマート農業ソリューション「葉色解析サービスいろは」を展開しています。

<葉色解析サービスいろはの特長>
・農地を画像データに変換する
ドローンが農地を画像に変換します。ドローン画像の解像度はおよそ1mm。作物の状態、雑草の種類まで確認できます。

・WEB上で農地を管理・記録・共有する
撮影した画像はオンライン地図上に記録されるため、いつでもどこでも農地の状態を確認可能です。WEBを介して関係者へ情報を共有する。前年の農地の状態を振り返る。現場主義に基く農地管理の概念が変わります。

・農地画像を解析する
画像データに変換された農地を解析することで、色味を定量的に表示する、作物個体の数や大きさを計測する、地面の高低差を見える化するなど、農業従事者の皆様に分かりやすい情報に変えて表示します。作物や目的に応じて様々な解析が可能です。

ビビッドガーデン(2016年設立)

ビビッドガーデンは生産者が個人や飲食店に直接商品を販売できる、こだわり農作物のオンライン直売所「食べチョク」の開発・運営を手掛けています。

<食べチョクとは>
生産者から“チョク”でお届け。だから新鮮。だから美味しい。個性あふれる生産者と直接メッセージのやりとりができたり、市場に出回らない珍しい食材や、限定の商品など20,000点以上の商品が出品されています。また、生産者自身で値決めができるシステムにより、食べることが生産者さんの応援につながります。

AGRIST(2019年設立)

AGRISTはテクノロジーで農業課題を解決するベンチャー企業です。高齢化が進み農産物の収穫の担い手不足の課題を、自動収穫ロボットで解決します。

“私たちは、これまでの価値観や考え方にはまらない創造性をもって開発に取り組んでいます。従来の大型で多機能なロボットに対して、安価でシンプルなロボットをコンセプトに開発をしております。新しい機能を追加するのではなく、むしろ機能をシンプルにして、その性能を高めることで、世界に通用する農業ロボットへと進化しています”

アグリテックが注目される背景

労働力不足の解消

労働力不足は少子高齢化が進行する日本で全体に影響する問題ですが、特に農業という領域においては労働力不足が深刻です。農林水産省の調査でも基幹的農業従事者が減少の一途をたどっていることが分かります。

“個人経営体の基幹的農業従事者(仕事が主で、主に自営農業に従事した世帯員)は130万 2,100人で前年に比べ 4.5%減少した”

<同調査の基幹的農業従事者の推移>

  • 平成27年:175万3,800人
  • 平成28年:158万6,100人
  • 平成29年:150万7,100人
  • 平成30年:145万500人
  • 令和1年:140万4,100人
  • 令和2年:136万3ooo人
  • 令和3年 :130万2,100人

参考:農業構造動態調査結果(令和3年):農林水産省

このように、減少し続ける労働力をカバーする手段としてアグリテック、特に、ロボットやAI、IoTなどの先端技術を活用したスマート農業の分野が注目を浴びています。

民間企業はもちろん、国(農林水産省)でも2019年度より「スマート農業実証プロジェクト」という形でスマート農業の社会実装を加速させていく取り組みを支援している状況です。

執筆者はこの人!

ジョブ吉
ジョブ吉

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら

公開日 2019-07-12 最終更新日 2022-07-03

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