業界と業種の違いを分かっていない猫

3分で分かる!業界と業種の違い

就活や転職活動では、初めて目にする用語がたくさん出てきます。

意味を知らなくても大した問題にならない用語も多くありますが、中には、その意味を知らないことが自身の就活や転職活動を不利にしてしまう用語も存在します。

それらの重要度の高い用語の意味を分かりやすく解説するのが就活・転職用語集です。

今回お届けする用語は「業界」と「業種」になります。混同しやすい用語ですが、何がどう違うのでしょうか。それではどうぞ!

業界と業種の違い

業界とは

業界とは、企業が取り扱う商品・サービスの分類です。

<業界の例>

  • 自動車業界
  • 金融業界
  • 家電業界
  • 広告業界
  • IT業界

例えば、自動車業界には

  • 自動車メーカー
  • 自動車部品メーカー
  • 自動車販売会社
  • カー用品店
  • レンタカー会社
  • 損害保険会社

など、自動車に関する商品・サービスを取り扱う企業群が含まれます。

企業を帆船に例えると、業界は風です。就活や転職活動で自分が乗り込む帆船を見つける際には、その船の状態を目利きするのとは別に、その帆船の進路に吹く風が追い風(業界が伸びている)か向かい風(業界が衰退しつつある)かをしっかりと考える必要があります。

自動車業界であれば、自動車の生産・販売・保有の台数が業界各社の業績に大きく影響するので、今後業界がどのように変化していくのかを分析・考察する必要があります。

これが就活や転職活動で業界研究が重要であると言われる一つの理由です。

業種とは

業種とは、事業内容の分類です。誰にどのような価値を提供して収益を得るのかのビジネス仕組みを分類したものが業種であるとも言い換えられます。

<業種の例>

  • 製造業(モノをつくる事業)
  • 卸売業(小売店にモノを販売する事業)
  • 小売業(消費者にモノを販売する事業)
  • リース業(モノを貸す事業)
  • 金融・保険業(カネを融通する事業)

例えば、先程の自動車業界の企業を業種に分類すると、自動車メーカーや自動車部品メーカーは製造業、自動車販売会社やカー用品店は小売業、レンタカー会社はリース業、損害保険会社は金融・保険業になります。

そして、この業種によって企業の中の仕事内容がある程度決まります。例えば、製造業には研究開発や購買調達、生産管理などの仕事が有りますし、小売業には販売やカスタマーサービスの仕事が有ります。

つまり、業種の知識を深めていくことは仕事研究にも通じると言えます。

業界と業種に関するQ&A

メーカー業界って何?

メーカーとは製造業を意味します。そして、製造業は業種です。ですので「メーカー業界」って意味不明ですね。

ベンチャー業界って何?

ベンチャーとは企業や事業内容を形容する言葉です。ベンチャー企業やベンチャービジネスと言うことはありますが、ベンチャー業界とは言いません。

ちなみに、ベンチャー企業の定義は様々にあるので「これがベンチャー企業の定義の決定版です!」と断言はできません。

その上で、冒険的な企て(リスクが高いが価値の高いこと)に挑戦する成長企業こそがベンチャー企業であると私は思っています。

総合商社は何業界ですか?

「ラーメンから飛行機まで」という言葉が示すように、総合商社が取り扱う商品・サービスは無数にあります。

つまり、総合商社は様々な業界に位置付けられるがゆえに、特定の業界切り口で見えるのは総合商社の一部分に過ぎず、全体像は中々掴めません。総合商社は総合商社として見た方が良いと思います。

執筆者はこの人!

ジョブ吉
ジョブ吉

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら

公開日 2022-03-26 最終更新日 2022-06-25