行列のできるキャリア相談所。
今日もまた、キャリアに悩める動物たちが噂のキャリア相談所に列をなしているようです。ちょっとだけ、中の様子を見てみましょう…
キャリア相談所の面談風景
豚: おうおうおう、今日もよろしくな!
ジョブ吉:はい、こんにちは(また怖い豚さんが来たよ)
豚:ほら? 俺って、こう見えて…カレーとコーヒーにはこだわりがあるじゃない?
ジョブ吉:知らんがな。
豚:おい。
ジョブ吉:いや…その、すいません。
豚:まあ、そういうわけだから、将来的に起業して「カレーライスが旨い」と評判が立って行列ができる喫茶店オーナーになりたいんだけど、そんな俺様にピッタリな仕事とかキャリアってある?
ジョブ吉:いきなり喫茶店オーナーになってみるはどうでしょう?
豚:言うね~?
ジョブ吉:ハハッ、恐縮です。
豚:お金がない、ノウハウがない、人脈がない。だから、まずは就職したいんだけど?
ジョブ吉:ですよね~
豚:おう。
ジョブ吉:将来、具体的な目標がある場合は、そのゴールから逆算してキャリアを計画するのがセオリーですけど、そのサクセスストーリーのシナリオは一本ではなくて複数本持っておくことがお勧めです。
豚:おう。
ジョブ吉:シナリオを考える上で重要になるのはもちろん序盤のシナリオです。具体的には「どの会社に就職するか?」ということを考えなきゃですね。お金(起業資金)重視で考える就職先と、ノウハウ(スキル・経験)重視で考える就職先と、人脈(起業仲間や協力者)重視で考える就職先は、それぞれ違ってくるかもしれないので、そこをじっくり考えた方がいいと思います。
豚:おう。
ジョブ吉:誰しも「この会社に入れば、お金も貯まるし、ノウハウも付くし、人脈もばっちりだ」という3つの条件が揃うベストシナリオを考えがちですが、そんな最高な会社とのご縁は滅多にないので、条件は1つか2つ揃えば良しとするシナリオ…つまり、セカンドベストなシナリオを複数本持つようにしましょう!
豚:なるほどね。お金はファイナンスすればいいし、自分は顔が広いから人脈も大丈夫。なのでノウハウ重視で “セカンドベスト” なシナリオをいくつか考えてみるよ。今日はホントにありがとさん!
ジョブ吉:いえいえ、恐縮です。
豚:あっ、そういえば…
ジョブ吉:はい?
豚: “セカンドベスト” ってどういう意味?
ジョブ吉:ググれ豚
まとめ
“セカンドベスト” には次善(最善ではないが、その次である)という意味があります。就活でも転職でも、人は最善のことばかり考えるものですが…
- 仕事は企画職が良い
- 成長市場で事業をしている会社が良い
- 給料はこれぐらいは欲しい
- こんな社風の会社が良い
- 勤務先は都内が良い
など、全ての希望条件を満足する最高の会社に入社するための最善のシナリオの実現に突き進む一方で、幾つかの条件が満足していれば良しとするセカンドベストのシナリオを用意しておくことが、就活や転職活動に「余裕を持つ」ためにも必要であると私は考えます。
セカンドベストのシナリオを持つことの効用
- 最高の会社の選考に対するプレッシャーをやわらげることができる(落選しても次=セカンドベストのシナリオがあるので気持ちが楽になる)
- 最善のシナリオが崩れた場合の立ち直りが早い(まだ次=セカンドベストのシナリオがあるので気持ちをサッと切り替えられる)
- 応募企業に困ることが少ない(セカンドベストの場合、幾つかの条件を満足すれば良いので応募企業を探しやすい)
ちなみに、転職活動をする場合は、現職に留まること自体をセカンドベストのシナリオに据えても良いと思います。就活をする場合も、大学院への進学や就職留年をセカンドベストのシナリオとするのも有りだと思います。
全てのシナリオを就職や転職することありきで考える必要は全くないのです。
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2019-07-05 最終更新日 2022-07-16