行列のできるキャリア相談所。
今日もまた、キャリアに悩める動物たちが噂のキャリア相談所に列をなしているようです。ちょっとだけ、中の様子を見てみましょう…
キャリア相談所の面談風景
ねずみ:Nice to meet you.
ジョブ吉:・・・。
ねずみ:ナイス トゥ ミーチュウ!
ジョブ吉:・・・。
ねずみ:ヘィ! ナイス トゥ「ミーチュウ」!!
ジョブ吉:おい、ねずみ。ここはジャパンや。日本語で喋ろうな?
ねずみ:こっ、こんにちは。
ジョブ吉:はい、どうも。
ねずみ:僕は、とにかく成長したいんですけど、この考え方で仕事や会社を探すのは正しいですか?
ジョブ吉:成長したいの?
ねずみ:はい!
ジョブ吉:成長したいのは、なぜ?
ねずみ:会社が潰れてもすぐに転職できるぐらいに手に職をつけたいから…僕、成長したいんです!
ジョブ吉:「会社が潰れてもすぐに転職できるぐらいに手に職をつけたい」という理由は、実に内向きやね。
ねずみ:えっ?
ジョブ吉:成長のベクトル(成長したい意思の矢印)の向きが自分自身=自分の内側を向いているから内向きだという話。仕事はギブアンドテイク(Give and Take)や。会社に貢献してこそ対価がもらえるんや。ゆえに仕事や会社を探す際には、会社への貢献(Give)を先に考えるべき。自分の得(Take)よりもね。
ねずみ:な、なるほど。
ジョブ吉:君の「うおぉぉぉ成長したいぜぇ」という成長したい意思をギブアンドテイクで解釈すると、会社に対する貢献(Give)を通じて成長(Take)したいという考え方になるはず。こういう考え方は外向きだと言える。成長のベクトル(成長したい意思の矢印)の向きが会社=自分の外側を向いているからね。
ねずみ:なるほど~。
ジョブ吉:話は以上。頑張りや!
ねずみ:本日は貴重なアドバイスをいただき有難うございました!
ジョブ吉:Oh, not at all.
まとめ
就活での企業選びの軸(就活の軸)や転職動機として自己成長を掲げる人は少なくないと思いますが、自己成長の考え方には幾つかのレベルがあることをご存知でしょうか?
LV1:自己成長フォーカス
レベル1は自己成長は自分が得るもの(Take)であるという考え方。会社貢献(Give)の考え方が著しく欠けています。
自己成長の意思があること自体は良いことですが、就職や転職の文脈においては、 成長は会社貢献(Give)とセットで語ることができないと、考え方が未熟であると受け取られる可能性大です。
「成長を意識しすぎると成長できない」というアドバイスが当てはまる人はレベル1です。
LV2:自己成長と会社貢献の調和
レベル2は自己成長は会社貢献の結果として得るもの(Give and Take)であるという考え方。
このレベルの人は「会社貢献を通じて自身を成長させたい」「自己成長を通じて会社貢献したい」という具合に、成長のベクトルの向きが外側を向いていることを説明できます。
LV3:会社貢献フォーカス
レベル3は自己成長とは会社貢献そのものであるという考え方。会社貢献=自己成長そのものであると考え、自身の強みを会社でどのように活かしていくか=会社貢献に意識をフォーカスしています。
このレベルの人は「自分の強みを活かして会社をこうしていきたい」という具合に、未来に対する具体的なイメージを伴った会社貢献を語ることができます。
さて、あなたの自己成長の考え方のレベルはどうでしたか?
高次のレベルであるほど面接で高評価を得やすくなりますし、会社貢献を意識する=その会社の仕事内容の探求に繋がり、職のミスマッチも回避しやすくなります。
これを機に、自己成長についての考えを深めてみてください!
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2019-06-26 最終更新日 2022-07-16