就活あるあるでは、就活で起こる「あるある」なシーンを詠んだ俳句について妄想を膨らましたニャン子が、ジョブ吉先生からアドバイスをもらう様子をお届けします。
それではどうぞ。
ぶっちゃけて~
盛ってなんぼの~
自己PR
これは要するに、
ぽわ…
ぽわわわ……

<回想シーン>
都内の大学に通う普通の大学生であるN田は、友人から勧められた就活セミナーに参加したのだが…
-無料体験セミナー会場-
講師:皆さんこんにちは! 講師の盛田です。本日は、学生時代に256社の企業から内定を勝ち取った、この盛田が培った自己PRの極意を皆さんにおすそ分けしたいと思いますッ
参加学生一同:ざわ…ざわ…
N田:ボソッ(256社って、この人、絶対盛ってるやんけw)
盛田:おい、そこのニヤニヤしている君ッ
N田:えっ、俺? はい。
盛田:自己PRにおいて、最も大切なことは何だ?
N田:自分が頑張ったことを話すということでしょうか?
盛田:違う違う違う違う違う…違うッ! 盛るんだよ。自己PRは盛ってなんぼなんだよ!!!
参加学生一同:ざわ…ざわ…
N田:自己PRを盛るのは良くないと思うんですけど?
盛田:それは盛り方が中途半端だからだ。面接官が想像を絶するレベルで盛りに盛られた自己PRは高く評価されるんだ…内定の頂(いただき)に達するほどに、な。みんなァ…内定欲しいだろ?
参加学生一同:うぉおおおぉぉぉ!!!
N田:・・・(何だかヤバイところに来ちゃったな)
盛田:それでは、自己PRの盛りの極みを実演するッ、おい、そこの君!
N田:また私ですか?
盛田:そうだ。俺に質問してみろ。「あなたが学生時代頑張ったことは何ですか?」と聞いてみろ?
N田:あなたが学生時代頑張ったことは何ですか?
盛田:私は地球を救うためのヒーロー活動を頑張りました。
N田:盛りすぎぃいいい!!!

ってことですよね? 教えて、ジョブ吉先生!
アドバイス・タイム
ジョブ吉:これは「あるある」だね。
ニャン子:やはり。
ジョブ吉:自己PRで「サークルの副代表のエピソード」や「社員も驚きのハイパフォーマンスを出すアルバイトのエピソード」が頻出するのは、自己PRを盛っている人が少なからず存在することを証明しているんだ。
ニャン子:へぇ、そういうものなのね。
ジョブ吉:ESやWebテストの代行サービスがあるぐらいだからね。本来の実力で勝負することを捨てて、自己PRを盛ったり、代行サービスを利用する人は一定数はいると思う。
ニャン子:実力で勝負している人からするとアンフェアよね。新卒採用をする企業側が、よりフェアな選考手法を開発・導入することが必要だと思うわ。
ジョブ吉:そうだね。まぁ、熟練の面接官の前では盛った自己PRは通用しないから、メッキは剥がれるものだと自覚して、初めから正々堂々と自分の本来の実力で勝負すべきだと思うよ。
ニャン子:ジョブ吉先生、話は分かりました。
ジョブ吉:うむ。
ニャン子:で、実際にジョブ吉先生がこういった「ぽわわわ~ん」なシチュエーションに遭遇したら、どうなんです?
ジョブ吉:「私は地球を救うためのヒーロー活動を頑張りました」という無茶苦茶な自己PRを聞かされるN田の立場でどうするのかって意味?
ニャン子:はい。
ジョブ吉:うむ…
ニャン子:はい。
ジョブ吉:ヒーロー活動は、多くの場合において単独行動が多くなるから、企業という組織活動には向かないんだよね。逆に、悪の組織での経験の方が団体行動に慣れているという意味では好ましいよね?
ニャン子:貴重なお話ありがとうございました!
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2019-08-09 最終更新日 2022-05-22