シェアリングエコノミー事業に挑戦している優良企業まとめ

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シェアリングエコノミーという言葉をご存じでしょうか?

総務省のHPでは「シェアリング・エコノミーとは典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用できるメリットがある」と説明されています。

それでは、シェアリングエコノミーには具体的にどんなサービス(事業)があるのでしょうか。本稿ではシェアリングエコノミー事業に挑戦している優良企業をまとめてご紹介します。

就活や転職活動で優良企業を探す際の参考情報としてお役立ていただけますと幸いです。

シェアリングエコノミー事業に挑戦している優良企業まとめ

楽天

楽天(1997年設立)はフリマアプリ「楽天ラクマ(旧フリル)」の運営企業です。

2022年4月5日には、30社以上のリユース事業者・40社以上の国内の並行輸入業者が出店する「ラクマ公式ショップ」の提供を開始。フリマサービスというCtoC(消費者同士の取引)にB2C(法人と消費者の取引)を加えることで二次流通を最大化し、楽天グループのEコマース成長に貢献する狙いがあります。

※C2C(CtoC)とは消費者間取引(Consumer to Consumer)の略語です。ECを主体とした取引で「ヤフオク!」や「メルカリ」のようなネットオークション/フリマアプリ、シェリングエコノミー系のサービスが有名です。

・参考:B2B(BtoB)とは、B2C(BtoC)とは、そして、B2B2CやC2CやO2OやD2CやC2Bとは|ニャンキャリア

ガイアックス

ガイアックス(1999年設立)は好きなことをテーマにした体験が集まるプラットフォーム「aini」の運営企業です。

「aini(アイニ)」では、まち案内・料理教室・スキルアップのためのオンライン講座・アウトドア体験・農業体験などの様々な体験を提供するホストと、その体験に参加するゲストの出会いを提供しています。

※「aini(アイニ)」は2021年8月12日からの新しいブランド名です。それまでは「TABICA(タビカ)」というブランド名でサービスを展開していました。その「TABICA(タビカ)」のサービス開始は2015年6月。ユーザーに愛されているサービスだからこそ、シェアリングエコノミーの黎明期から今に至るまでサービスが続いているのだと筆者は思います。

GMOペパボ

GMOペパボ(2003年設立)はハンドメイド作品をインターネット上で販売・購入できる国内最大のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」の運営企業です。

「minne」では全国80万件を超える作家・ブランドによる1400万点を超えるハンドメイド作品が展示・販売されています。家具・生活雑貨・食べ物・ファッションなど、280以上のカテゴリーがあります。作家・ブランド数・作品数・アプリダウンロード数ともに国内No.1のハンドメイドマーケットとしてハンドメイド市場を牽引しています(※)。

※ハンドメイド作品の販売を主軸とするハンドメイドマーケット運営会社の公表数値を比較。2021年8月末時点、GMOペパボ調べ

Airbnb

Airbnb(2008年設立)は宿泊施設のシェアサービス「Airbnb(エアービアンドビー)」の運営企業です。

世界規模のサービスとなっている「Airbnb」では、同サービスのゲスト登録者が、実際には訪れる予定のないウクライナでの宿泊先を予約する行動が話題になりました。ウクライナで支援を必要としている住民への送金手段に「Airbnb」を利用したのです。プラットフォーム側(Airbnb社)の以下の対応を含めて、素晴らしい!の一言です。

“Airbnbは、この運動を取り仕切っているわけではないが、ウクライナのゲストとホストにかかる手数料を一時的にすべて免除している。「このような危機のさなか、私たちのコミュニティーが示した寛大さは気持ちを奮い立たせるもので、当社としても頭が下がる思いだ」と同社は述べた”

・参考:Airbnbで実際には行かないウクライナの宿を予約–支援の輪、計2億円に|CNET Japan

ランサーズ

ランサーズ(2008年設立)は仕事を依頼したい企業と仕事を受けたい個人をオンライン上でマッチングする日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」の運営企業です。

同社では、オンラインスタッフィング(OS)を主力としています。流通割合ではオンラインスタッフィングが9割で、クラウドソーシングが1割です。

<オンラインスタッフィングとは>

  • ビジネスモデル:特定のフリーランスに依頼を行う
  • 案件内容・単価:開発・マーケティング・バックオフィスなどの高単価の仕事

<クラウドソーシングとは>

  • ビジネスモデル:不特定多数のフリーランスへの公募
  • 案件内容・単価:データ入力・モニター・アンケートなどの低単価の作業

Uber Technologies, Inc.

Uber Technologies, Inc.(2009年設立)はタクシー配車アプリ「Uber」の運営企業です。

同社では、需要に応じて料金が変わる「ダイナミックプライシング」を海外で導入している実績・ノウハウがあり、日本においても国土交通省が制度設計を目指しているタクシー料金の変動制価格に対しても積極的に関わる姿勢を示しています。

※タクシー料金と言えば、走行距離・時間料金が決まるシステムが一般的ですが、需要に応じて料金が変わる「ダイナミックプライシング」を導入することでタクシー事業者と利用者の双方にメリットがあると同社は主張しています。ちなみに、ダイナミックプライシングはホテルや航空機の料金では一般的です。

akippa

akippa(2009年設立)は駐車場のシェアリングサービス「akippa」の運営企業です。

契約されていない月極駐車場や個人宅の車庫・空き地・商業施設などの空きスペースに、ネット予約して駐車でき、誰でも簡単に駐車場をシェアできます。

事前予約制(現地での駐車場探しで迷うことがない)、料金は格安(15分30円など、安くて便利な駐車場が多数)、事前決済(当日は料金いらずで入出庫がスムーズ)などの分かりやすい特長がユーザから支持されています。

AsMama

AsMama(2009年設立)は知人同士の頼り合いプラットフォーム「子育てシェア」の運営企業です。

  • おさがりやおすそわけ、貸し借りができる「モノのシェア」
  • ごはんやお出かけに誘い合う事ができる「コト(予定)のシェア」
  • 知り合いだからこそ安心して頼ることができる「送迎や託児のシェア」

これらのシェアが登録料・手数料無料、万一の事故には保険付で利用できます。

ジモティー

ジモティー(2011年設立)は格安で、欲しかったものを入手できる地域の情報掲示板「ジモティー」の運営企業です。

利用料・手数料は一切不要。誰でも簡単に地元の情報を発信したり、手に入れることができる。そんな利便性がユーザーから支持されています。また、「ジモティー」では地元の情報というコンセプトのもとに、地元のお店・イベント・助け合い・メンバー募集・里親募集など、様々なユニークなカテゴリー・情報が掲載されています。

CAMPFIRE

CAMPFIRE(2011年設立)はクラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」の運営企業です。

クラウドファンディングとは、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語です。インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達することを指す言葉です。

「CAMPFIRE」では、これまでに6.4万件以上のプロジェクトが立ち上がり、750万人以上の人から590億円以上の支援が生まれています。

クラウドワークス

クラウドワークス(2011年設立)は仕事の受発注を行うことができるクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の運営企業です。

同社はクラウドワーカー470万人・クライアント76万社の「日本最大の人材・クライアントプラットフォーム」であることを強みとしています。現在は、WEB制作、エンジニア・デザイナー、アシスタント・事務の3領域を注力領域に定めています。

ココナラ

ココナラ(2012年設立)は個人の得意(経験・知識・スキル)を販売できるマーケットプレイス「ココナラ」の運営企業です。

デザイン・イラスト・Webサイト制作・動画制作・音楽制作・ライティングなどの『制作系』に加えて、ビジネス・マーケティングなどの『サポート・代行』から、美容・ファッション、キャリア相談などの『相談系』まで、多彩なサービスを売り買いすることが可能です。法人向け機能も充実しており、ビジネスからプライベートまでシーン問わず利用できます。

また、サービスの出品・購入に加え、お願いしたい案件の募集・提案もできるなど、幅広いニーズに対応しています。

ストリートアカデミー

ストリートアカデミー(2012年設立)は教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット「ストアカ」の運営企業です。

同社ではオンライン学習市場の急速な拡大を追い風に、CtoCプラットフォームとしてユーザーのニーズに向き合う取り組みを続けることで成長を加速させ、2022年4月27日に累積受講者数が100万人(延べ人数)を突破しました。

具体的な取り組み内容を以下にご紹介します。

1. 安心して教えて学べるコミュニティの確立と維持
学びを通じた出会いにおける安心感と信用形成のために、実名制の先生登録および本人確認プロセスの強化、不正取引や質の低いユーザー体験を防ぐためのレビューシステムの導入・改善、包括補償制度の導入など、安心・安全に対する努力を積み上げて来ました。

2. オンライン化に伴う多様なニーズに合わせた体験や利便性の向上
オンライン講座を検索できる機能、Zoom連携機能などを通じて、オンラインレッスンの受講・開催がスムーズに行えるようになりました。またレッスン後の交流を可能にする「月額サービス機能」、生徒が先生に直接時間制相談やカスタマイズレッスンを依頼できる「依頼機能」など、オンライン化で多様化した学びのニーズに応えられるように提供形式も拡大してきました。

・参考:【ストアカ累計受講者数100万人突破】オンラインによる学びの普及が成長を加速|ストリートアカデミー株式会社

メルカリ

メルカリ(2013年設立)は個人が簡単にモノの売り買いが楽しめるフリマアプリ「メルカリ」の運営企業です。

同社では「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ミッションのもとにプラネット・ポジティブ(※)を目指す中長期の方針を掲げています。具体的には1次流通と2次流通を融合した循環型社会を牽引すること、そして、更なるグローバル展開を目指すことを志向しています。

※限りある地球資源を世界の人々と、次の世代と、そして地球上のあらゆる生命と共有し、環境課題の解決に寄与すること。例えば、お客様がメルカリを通じてリユースアイテムを大切に使うことで、カーボンフットプリントの削減に寄与できます。

タスカジ

タスカジ(2013年設立)は多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(タスカジさん)と家事をお願いしたい人とをつなぐシェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービス 「タスカジ」の運営企業です。

掃除から料理、作り置き、整理収納まで、 業界最安値水準で安心安全の家事代行サービスで、タスカジ独自のテストと育成プログラムにパスしたタスカジさんのプロフィールとレビューをもとに自分にピッタリの人を選べます。また、1時間1,500円からの料金にすることで、依頼主には低価格・タスカジさんには高時給を実現しています。

スペースマーケット

スペースマーケット(2014年設立)はあらゆるスペースを簡単に貸し借りできるWebプラットフォーム「SPACEMARKET(スペースマーケット)」の運営企業です。

スペースのジャンルはイベントスペース・会議室・撮影スタジオ・映画館・住宅など多岐にわたります。掲載スペース数は19,795件(2022年5月7日時点)です。

エアークローゼット

エアークローゼット(2013年設立)は日本初・国内最大級、女性向けの普段着に特化した提案型のファッションレンタルサービス「airCloset」の運営企業です。

忙しい全ての女性に新しいファッションとの出会いを楽しんでいただきたいという想いで2015年2月よりサービス提供を開始。新しいお洋服と出会うことのワクワク感を大切にしたいという考えから、スタイリストが毎回お客様に合わせてスタイリングするパーソナルスタイリングを行っています。

同社では300ブランド・35万点以上のお洋服をシェアリングしてお客様に提供する仕組みを実現するために「循環型物流」と検品・クリーニング・リペア等の「メンテナンスノウハウ」を独自に構築してきました。このシェアリングモデルはお洋服一着一着の着られる機会を増やし、無駄に捨てられることを防ぐ “循環型の持続可能な仕組み” です。

また、同社は2022年4月に、持続可能な繊維産業のエコシステム構築に向けた産学連携ワーキンググループに参画するなど、リサイクルの社会システム実現に向けた取り組みにコミットしています。

カウンターワークス

カウンターワークス(2014年設立)はポップアップストアやイベントなどの商業スペースを簡単に発見・利用できる日本最大級のオンラインプラットフォーム 「SHOPCOUNTER」の運営企業です。

商業施設や路面店、駅ナカ、オフィスビル、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約・支払いをワンストップで、専門性を持ったコンシェルジュがサポートします。

※ポップアップストアとは期間限定(数日~数週間程度)で開設されるショップを意味します。

READYFOR

READYFOR(2014年設立)は日本初・日本最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」の運営企業です。

これまでに1万件以上のプロジェクトを掲載し、100億円以上の資金が集まる日本最大級のクラウドファンディングサービスとして成長しています。キュレーターと呼ばれる担当者が各プロジェクトのサポートを行っており、達成率は約75%と業界最高水準を誇ります。

ステイト・オブ・マインド

ステイト・オブ・マインド(2015年設立)は思い出のある洋服のリメイク・お気に入りの洋服の再現・アパレルやネットショップのオリジナル商品の製作まで、日本の確かな腕をもつ職人に依頼できるオンラインサービス「nutte(ヌッテ)」の運営企業です。

今まで服なんて作れないと諦めていた方、予算がない、ロットが多いと諦めていたショップオーナーさんにも、たった1点から、お気軽にご利用いただけます。

コークッキング

コークッキング(2015年設立)は廃棄の危機にある食事を手軽にレスキューできるWebプラットフォームとなる、フードシェアリングサービス「TABETE」の運営企業です。

食品ロス問題に直接的に貢献するビジネスモデルが、ユーザー(店舗側と利用者側の双方)から高い支持を受けています。

NearMe

NearMe(2017年設立)はAIを活用した次世代型スマートシャトル「nearMe.Town」や「nearMe.Airport」の運営企業です。

乗り換えや荷物を持ち歩く必要がない利便性と、1人でタクシーに乗るよりもお得(シェアをするほどお得)な料金設定が利用者から好評を得ています。また、シャトルの運行会社側にも新たな収益源の確保や配車業務のデジタル化などのメリットがあり、本サービスの成長を後押ししています。

Luup

Luup(2018年設立)は電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ「Luup」の運営企業です。

基本料金50円 + 1分あたり15円のリーズナブルな料金設定で、アプリひとつで予約・決済が簡単にできる点から、若者を中心に支持を集めています。

提供エリアは順次拡大中です(2022年5月7日時点では、東京・大阪・横浜・京都)。

DeNA SOMPO Mobility

DeNA SOMPO Mobility(2019年設立)は“乗ってみたいに出会える”個人間カーシェアアプリ「Anyca」の運営企業です。

クルマを使わない間にシェアしたいオーナーと、必要な時に好みのクルマを使いたいドライバーをマッチングする「Anyca(エニカ)」には国内外の乗用車をはじめスポーツカーや旧車など700車種以上が登録されており、気分やシチュエーションに合わせたドライブが可能です。

neuet

neuet(2019年設立)はいつでもパッと乗って、気軽に移動できるシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」の運営企業です。

チャリチャリの種類は、近所のお買い物など、チョイ乗りにオススメなベーシック(6円/分)と坂道やロングライドに最適な電動アシスト(15円/分)の2種類。福岡・名古屋・東京・熊本と展開エリアを拡大中です(2021年5月7日時点)。

シェアリングエコノミーとは

シェアリングエコノミーとは、簡単に言ってしまうとインターネットを介してモノ・スペース・スキル・移動・お金のシェアをするビジネスを意味します。本稿でご紹介してきた「シェアリングエコノミー事業に挑戦している優良企業」が運営するサービスも以下のように分類できます。

モノのシェア

  • フリマアプリ「メルカリ」
  • フリマアプリ「楽天ラクマ」
  • ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」
  • 欲しかったものを入手できる地域の情報掲示板「ジモティー」
  • 月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」
  • シェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」
  • フードシェアリングサービス「TABETE」

スペースのシェア

  • 宿泊施設のシェアサービス「Airbnb(エアービアンドビー)」
  • 駐車場を借りたい人と貸したい人のマッチングサービス「akippa」
  • あらゆるスペースを簡単に貸し借りできるWebプラットフォーム「SPACEMARKET」

スキルのシェア

  • クラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」
  • クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」
  • 個人の得意(経験・知識・スキル)のマーケットプレイス「ココナラ」
  • 学びのマーケットプレイス「ストリートアカデミー」

移動のシェア

  • タクシー配車アプリ「Uber 」
  • カーシェアリングサービス「Anyca」
  • 電動キックボードシェア/シェアサイクルアプリ「Luup」

お金のシェア

  • 日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR」
  • クラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」

このシェアリングエコノミーについて、日本市場での状況はどうなっているのでしょうか。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会と株式会社情報通信総合研究所との共同調査によると、2018年度のシェアリングエコノミー経済規模が過去最高となる1兆8,874億円を超えること、そして、2030年度には11兆1,275億円の予測になることが分かりました。

・参考情報:シェアリングエコノミー市場調査リリースのお知らせ|一般社団法人シェアリングエコノミー協会

また、この調査ではシェアリングエコノミー利用者とそうでない人を比べた際に、前者の方が「社会とのつながり」や「幸福度」を感じる割合が高いことが確認されています。

シェアリングエコノミーのサービスは、リーズナブルな価格だけでなくサービス利用時の満足度の面でも優れている。この事実から、シェアリングエコノミーサービスは今後も必要とされていくであろうことが推察できます。

シェアリングエコノミーの可能性

個人が収入を得る機会を増やす

シェアリングエコノミーの中で、個人は消費者であり、サービス提供者です。副業として自身のスキルをシェアする。保有するモノを誰かにシェアする。会社員や専業主婦、学生やシニア世代、様々な立場にある個人がシェアリングエコノミーの中でサービス提供となることができます。

つまり、シェアリングエコノミーサービスが発展していくことで、個人が収入を得る機会を増やすことが期待されます。終身雇用制度の崩壊が懸念される今の時代、副業を解禁・推奨する企業が増えつつある状況下において、シェアリングエコノミーサービスに大きな期待が寄せられています。

社会課題の解決

少子高齢化、貧困、地域の衰退、資源の無駄遣い等の様々な社会課題を解決するためのアプローチとしてシェアリングエコノミーは有望株です。

例えば、廃棄の危機にある食事を手軽にレスキューできるフードシェアリングサービス「TABETE」では、食品ロス(まだ安全に食べられるのに、捨てられてしまう食べもの)の問題解決にチャレンジしています。

人と人のつながり

シェアリングエコノミーのサービスが支持される理由は、経済合理性だけではありません。シェアをする行為には、助け合い・分かち合いの気持ちが込められています。

だからこそ、本稿でご紹介した調査結果にもあるように、シェアリングエコノミー利用者とそうでない人を比べた際にシェアリングエコノミー利用者の方が「社会とのつながり」や「幸福度」を感じる割合が高いのだと思います。

執筆者はこの人!

ジョブ吉
ジョブ吉

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら

公開日 2019-07-11 最終更新日 2022-07-03