食の問題を技術で解決する、フードテック。
今回はこのフードテックの事業に挑戦している優良企業をまとめてご紹介します。就活や転職活動で優良企業を探す際の参考情報としてお役立ていただけますと幸いです。
フードテック事業に挑戦している優良企業まとめ
クックパッド(1997年設立)
「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを掲げるクックパッドでは、料理レシピサービス「クックパッド」の他に、生産者と生活者をつなげる生鮮食品EC「クックパッドマート」を手掛けています。
“クックパッドマートは、生産者と生活者をつなげる生鮮食品ECです。地域の生産者が販売する食材を、1品から送料無料でお客様へお届けできます。街のコンビニエンスストアやドラッグストア、駅構内、マンションなどに設置された生鮮宅配ボックス「マートステーション」から好きな場所を選んで注文でき、好きな時間に商品を受け取れます”
スターフェスティバル(2009年設立)
スターフェスティバルは「新たな食文化を創造する」のビジョンのもとにフードデリバリー総合モールを運営しています。そして、そのノウハウ・顧客基盤を活かして、ソリューションと販路の両軸で、飲食店の中食・ECビジネス参入を支援しています。
“飲食店が中食・デリバリーに参入するためのソリューションとして、「製造」以外の部分にあたる「商品開発」「販路提供」「販売促進」「注文受付」「決済」「配達」のすべてをスターフェスティバルが一気通貫でトータルサポートいたします。また、最大級のモールを運営する弊社ならではの、製造・物流ネットワークや販売チャネルを活用したサービスも行っています”
参考:事業内容|スターフェスティバル – 飲食店のEC・中食デリバリー参入を支援
Uber Technologies, Inc.(2009年設立)
Uber Technologies, Inc.(2009年設立)はオンラインフード注文・配達プラットフォーム「Uber Eats」の運営企業です。
「Uber Eats」は、2022年9月時点において、アメリカ合衆国、スペイン、ブラジル、メキシコ、フランス、日本、カナダ、オーストラリア、ポーランド、イギリス、イタリア、ポルトガル、スイス、チリ、ニュージーランド、台湾(中華民国)、南アフリカ共和国、ベルギー、エクアドル、アイルランド、スリランカ、スウェーデン、グアテマラ、コスタリカで利用されています。
デイブレイク(2013年設立)
デイブレイクは「作り手から食べ手のより良い未来を創造する」というミッションを体現する、特殊冷凍を軸としたトータルサポートを展開しています。
“コーポレートミッション「作り手から食べ手のより良い未来を創造する」を体現する「特殊冷凍トータルソリューション事業」は、「特殊冷凍機械販売」「特殊冷凍コンサルティング」「業務用特殊冷凍食材販売」の3つのフェーズで成り立っており、冷凍事業に参入する企業のパートナーとして機械選定から納品後の冷凍品質最大化、そして冷凍ビジネスの成功まで徹底的に寄り添います”
トレタ(2013年設立)
「食の未来を、アップデートする」のビジョンを掲げるトレタでは、飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」、店内モバイルオーダー「トレタO/X」などのサービスを展開しています。
“「トレタ」は、高級レストランや居酒屋などあらゆる飲食店の予約を、簡単・便利に管理ができるサービスです。これまで飲食店のスタッフが予約管理に費やしてきた多くの時間が「トレタ」によって大幅に短縮が可能です。「トレタ」は店舗経営に不可欠なオペレーションの効率化をサポートすると同時に、これまで最も情報化の遅れていた飲食業界のIT化を急速に普及させる核となるサービスを目指します”
“「トレタO/X(オーエックス)」は注文から会計までスマホひとつで完結する店内モバイルオーダーです。カスタマイズの柔軟性が最大の特徴で、多様な飲食店の個性を表現でき、お客さまに楽しい注文体験をお届けします。お客さまの満足度も、お店の売上も、すべてはメニュー次第で変わるから理想を求めてゼロからつくりました。飲食店の経営とITをともに知るトレタの力作です”
コークッキング(2015年設立)
コークッキングは『食』を切り口に、考える様々なきっかけを提供し、「個人とコミュニティの創造性」「食と社会の多様性」「生産と消費の持続可能性」を促進することをビジョンに基づき、廃棄の危機にある食事を手軽にレスキューできるフードシェアリングサービス「TABETE」を運営しています。
“すべての「食べて」を、食べ手につなぐ。つくり手の想いを、最後の1食まで食べ手に届ける。フードシェアリングアプリTABETEが、食品ロスをおいしく解消します”
参考:TABETE|食品ロスを削減するフードシェアリングサービス
DAIZ(2015年設立)
世界一の植物肉の会社を目指しているDAIZでは、植物肉(Plant-based Meat)の開発 ・ 生産 ・ 販売を手掛けています。
“ミラクルミートは、従来の脱脂大豆(工場での搾油後の粕)とは違い、畑からの大豆を丸ごと使用して、大豆そのものから旨味成分、栄養価を引き出すことに成功した画期的な商品です。DAIZではミラクルミートをハンバーグやチキンナゲット、ツナ、唐揚げ、餃子、シュウマイ、春巻きなど、さまざまな加工食品向けに普及させていきたいと思います”
参考:植物肉|DAIZ
ベースフード(2016年設立)
ベースフードは「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」のミッションをもとに、26種のビタミンやミネラル・ たんぱく質・ 食物繊維などの体に必要な栄養素がぎゅっと詰まった「BASE FOOD」を展開しています。
“ベースフードのミッションは「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」することです。主食は、ずっと食事の中心でありながら、5000年以上、その栄養価は変わっていません。そこにあたらしい可能性がきっとあるはず。目指すは「栄養のインフラ」。水道、電気、ガス、栄養・・・というように、「栄養バランス」が誰の元にもかんたんに届く社会をつくりたい。いつものようにパスタを食べるだけで、パンを食べるだけで、ラーメンを食べるだけで、知らぬまにからだがととのっていく。だからもっと好きなものを、もっと自分らしく食べられる。人生をたのしむ基盤である“健康”が誰の手にも。ベースフードが想像したいのは、そんな未来です”
パンフォーユー(2017年設立)
パンフォーユーは「新しいパン経済圏を作り、地域経済に貢献する」というミッションを体現すべく、地域のパン屋さんが抱えるあらゆる課題を独自の冷凍技術とITで解決し、パン業界のDXを推進しています。
“パンフォーユー独自の冷凍技術により、焼成後に1日常温で置いたパンよりも品質が高いことが一般社団法人日本食品分析センターの検査で実証されています。パン屋さんは、特別な冷凍設備がなくても、全国の方々に自慢のパンを届けることが可能です”
参考:パン屋さんのためにわたしたちができること|株式会社パンフォーユー
シコメルフードテック(2019年設立)
『「効率化」による最高のコストパフォーマンスを実現する』というビジョンを掲げるシコメルフードテックでは、飲食店・フード提供事業者の仕込みを外注できる、経営サポートサービスを展開しています。
“シコメルは、飲食店・フード提供事業者の仕込みを外注できる、経営サポートサービスです。セントラルキッチンを持たない小規模な事業者でも仕込み作業を外部化でき、また発注から納品までをアプリで完結できます。シコメルは飲食店やフード提供事業者の人材不足の解消、経営効率化、顧客満足度の向上に貢献します”
フードテック企業の役割
食をより便利に
事業者は、フードテック企業が提供する「新しい冷凍技術の活用」や「オーダーや配達の支援」を受けることで、これまで届けることのできなかったお客様に食品を届けることができるようになっています。このような状況は消費者としては「便利」の一言に尽きる好ましいことです。
代替タンパク質の普及
牛・豚・鶏などの畜産に依存したタンパク質供給では、世界人口の急激な増加に伴う需要の変化に耐えられなくなる事が懸念されています。人類が生きていく上で欠かすことのできないタンパク質を得るために、植物性代替肉・培養肉・昆虫食などの「代替タンパク質」の研究・開発・普及を進める企業が求められています。
食品ロス問題の解決
今、世界では、生産された食料の3分の1もの量が廃棄されている現実があります。
“研究の結果は、世界全体で人の消費向けに生産された食料のおおよそ3分の1、量にして年約13億トンが失われ、あるいは捨てられていることを示唆している。これはまた必然的に、食料生産に費やされた膨大な量の資源が無駄に使われ、また、失われあるいは捨てられた食料を生産するために発生した温室効果ガスもまた無駄に排出されたことを意味する”
参考:世界の食料ロスと食料廃棄 その規模、原因および防止策|JAICAF
食品ロスは、食品関連事業者の事業系食品ロス(規格外品、偏品、売れ残り、食べ残し)と一般家庭の家庭系食品ロス(食べ残し、過剰除去、直接廃棄)に分かれますが、事業者側と消費者側、それぞれの立場から食品ロス問題の解決に向けたアプローチに挑戦する企業が求められています。
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2022-09-10 最終更新日 2023-09-24