ブラック企業の特徴と見分け方が分かる、8つのブラック色素成分

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:お母さん、トマトはなぜ赤いの?
:それはね“リコピン”という色素成分が多く含まれるからよ。

:お母さん、レモンはなぜ黄色いの?
:それはね“フラボノイド”という色素成分の影響よ。

:お母さん、ブラック企業はなぜ黒いの?
:それはね“ブラック色素成分”のせいなのよぉぉぉおおおん!

ブラック企業を見つけた黒猫

企業が黒色に見える場合、その企業にはブラック色素成分が多く含まれているます。

ブラック色素成分はブラック企業の特徴であり、その特徴を知ることがブラック企業の見分け方を学ぶことに繋がります。

企業を構成要素(ビジネス・仕事・組織)に分けてブラック色素成分を見ていきましょう。

<目次>

  • ブラック企業の特徴と見分け方が分かる、8つのブラック色素成分
    – ビジネスのブラック色素成分
    – 仕事のブラック色素成分
    – 組織のブラック色素成分
  • まとめ

ブラック企業の特徴と見分け方が分かる、8つのブラック色素成分


ビジネスのブラック色素成分

ブラック企業の特徴として挙げられることの多い低賃金や長時間労働は、企業が儲かっていない結果の側面があります。

なぜなら、売上や利益は企業に内在する多くの問題を解決すると言われる通り、儲けることで待遇や労働環境の改善に向けた投資をできるようになるからです。

このことから “構造的に儲けることが難しい” ビジネスには「ビジネスのブラック色素成分」の含有量が多いことが推察可能です。

具体的な「ビジネスのブラック色素成分」について幾つかの例を挙げます。

1. ヒクイサンニュウハードル(低い参入ハードル)

ビジネスとはそれすなわち競争。

市場に参入する企業間のパイの奪い合いになるわけですから、新規参入のハードルが低いビジネスはライバル(新規参入企業)が増えるので儲けるのが大変です。

近年は、低い参入ハードルのビジネストラックの第3コーナーを走っていた先行者集団が、後発の大手企業にあっという間に追い抜かれて(市場のパイを奪われてしまい)、儲けることが難しくなっているケースも見受けられます。

2. カカクキョウソウ(価格競争)

ビジネスでは自社の製品やサービスが選ばれるように差別化をすることが重要ですが、価格の安さで差別化を競うビジネスは儲けるのが大変です。

低価格=薄利多売のビジネスは、労働者視点に立つと、より多くのお客様に対応する必要があるので長時間労働にも繋がりやすくなります。

3. スイタイシジョウ(衰退市場)

人間が老いに勝てないように、企業も自社のビジネスを展開する市場の老いには勝てません。

市場の成長期に上りのエスカレーターを颯爽と駆け上がって栄華を極めたビジネスも、下りのエスカレーターを駆け上がり続けることを強いられる市場の衰退期の前には無力です。

衰退市場の前には皆等しくバルスなのです。

仕事のブラック色素成分

ビジネスが「企業の未来」を築く手段となるように、仕事は「働く人の未来」を創る手段になります。

仕事をすることで明るい未来に向かう変化を感じられないのであれば、その仕事は「仕事のブラック色素成分」が濃いと言えるでしょう。

具体的にどんな「仕事のブラック色素成分」があるのかについて、幾つかの例を挙げます。

4. ジュクレンシナイ(熟練しない)

創意工夫の必要ない業務(ルーティンワーク)が多い仕事ではベテランと若手で仕事のクオリティに差があまり出ません。

熟練するだけの奥行きがない仕事はスキルアップができずに給料アップが難しくなります。

※年功序列的な組織であればスキルとは関係なく年齢(勤続年数)で給料が上がる側面もありますが、転職市場ではスキル(や実績)が物を言います。

5. ウリアゲチョッケツ(売上直結)

企業の売上に直結する仕事は過重労働を強いられやすい傾向にあります。

経営的には、そういった仕事に就いている従業員に長時間労働をしてもらうことが売上の最大化に直結するので、

経営者は、ノルマやインセンティブで営業の社員を活性化させ、シフト勤務で工場の社員をフル稼働させ、タイトなスケジュールでエンジニアの社員を酷使します。

6. ウィンルーズ(Win-Lose)

お客様を騙したり、取引先を損させるなどの自社だけが得をするようなWin-Loseな仕事は精神面の消耗が激しく、仕事に向かう活力を奪います。

自分が関わる人に対して、迷惑をかけながら仕事を続けることはとても難しいのです(普通の感覚であれば)。

組織のブラック色素成分

私服を肥やしたいと考える経営者、大義のためにビジネスの成長にコミットする経営者、投資家からのハイプレッシャーを受ける経営者。

それぞれの目的や事情に違いはあれども、経営者が儲ける方向に歩みを進めるのは自然なことです。

しかし、儲けることに特化した組織は「組織のブラック色素成分」が濃くなってしまいます。

具体的にどんな「組織のブラック色素成分」があるのかについて、幾つかの例を挙げます。

7. ストレッチシスギ(ストレッチし過ぎ)

ストレッチ目標(少し高めの目標)は企業の健全な成長に必要不可欠です。

しかし、ストレッチし過ぎ目標(高過ぎる目標)は長時間労働の温床になるだけはなく、売上至上主義の風土を醸成し、顧客への不誠実な行動を誘発させます。

できもしないことを「できます」と約束することで受注を得るブラック営業(当然、納品フェーズで炎上する)は、その典型です。

「そんな無茶苦茶な目標を掲げる組織なんて、そうはないだろう」と思うかもしれませんが

  • 上場を狙う企業が掲げる「いついつに上場する」こと前提の目標
  • 業績不振が続く上場企業が「株主目線」で掲げる目標
  • 強欲なマネージャーが宣言する「誰得? 俺だけ得!」な目標

これらの目標が、現実とは乖離した目標設定になることは稀に良く見られます。

8. ケッカシュギ(結果主義)

仕事は結果とプロセスの両面で評価されることが一般的ですが、結果主義の組織ではプロセスは評価外。

結果を出した人が評価されるルールなので、グレーなやり方で結果を出した人格的に問題のある人が出世して、パワハラやモラハラなどのハラスメント行為を組織内に蔓延させる不幸なケースが起こり得ます。


まとめ


いかがでしたでしょうか?

企業の黒と白およびグレーのグラデーションの色合いの判断は個人の主観に委ねられます。

例えば、私の場合は、

  • 6. ウィンルーズ
  • 7. ストレッチシスギ
  • 8. ケッカシュギ 

この3つのブラック色素成分が重なると合わせ技一本で「ブラック企業!」と判断します。

あなたにとって、企業をブラック企業たらしめるブラック色素成分(または、その組合せ)はどうでしょうか? 

この組合せを自覚することが、ブラック企業を回避することに直結するのだと思います。

(池田 信人)

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