むかしむかし、とあるツイッタランドに、腕利きのリツイート職人が集まる「ヒウィッヒヒー横丁」と呼ばれる場所がありました。
そこへ、ひとりの猫人が迷い込みました。

1人目のリツイート職人
猫人は、兎(うさぎ)人のリツイート職人に興味本位で尋ねました。
<会話シーン>
猫人:あなたの仕事は何ですか?
兎人:おぅ、リツイート職人だよ。
猫人:何のためにリツイートをするのですか?
兎人:リツイートは『作業』なんだよ。
猫人:作業?
兎人:そうだよ。もういいか? 俺は忙しんだ。
猫人:さ。
兎人:?
猫人:し。
兎人:・・・
猫人:す。
兎人:・・・
猫人:せ。
兎人:・・・
猫人:そ。
兎人:サ行?
猫人:正解ッ!
兎人:俺は忙しんいんだぁよぉおおおおおお!
2人目のリツイート職人
猫人は、狐(きつね)人のリツイート職人に興味本位で尋ねました。
<会話シーン>
猫人:あなたの仕事は何ですか?
狐人:リツイート職人よ。
猫人:何のためにリツイートをするのですか?
狐人:ふふっ、あなたって野暮なことを聞くのね。リツイートに『目的は無い』のよ。そこにリツイートボタンがあるからリツイートをする。それだけのことよ。
猫人:なるほど、リツイートをするという手段が目的化しているのですね? あなたは、一日中リツイートしていないと気がすまないタイプでしょ?
狐人:そうね。
猫人:それは一種の病気ですね。でも、まぁ治りますよ。風邪のようなものですから。
狐人:そうね。
猫人:風邪のようなものですから。
狐人:そ、そうね。
猫人:風邪。
狐人:・・・。
猫人:おい、ここで「コン…コン…」って咳をしないと締まるものも締まらないんだよッ、このトウモロコシ野郎が!
狐人:えっ
猫人:このトウモロコシ野郎が!
狐人:コ、ココココ…コーン?
猫人:あらやだ、やればできるじゃないの。
3人目のリツイート職人
猫人は、犬人のリツイート職人に興味本位で尋ねました。
<会話シーン>
猫人:あなたの仕事は何ですか?
犬人:リツイート職人です。
猫人:何のためにリツイートをするのですか?
犬人:旅人さん、僕はフォロワーのためにリツイートをしているんです。リツイートで『人を喜ばせたい』。ただそれだけのことです。
猫人:ほほう。
犬人:それに……
猫人:はい?
犬人:ツイートは何をつぶやけばいいのか難しくて分からぁなぁあああいッ!!!(激昂)
猫人:ヒェッ
犬人:でしょ〜?(笑顔)
猫人:あっ、はい。
犬人:なんかいい感じに「いいね!」をされるツイートなんて難しくて分からぁなぁあああああいッ!!!(激昂)
猫人:ヒェッ
犬人:でも、リツイートをすると世界は変わる(真顔)
猫人:・・・
犬人:なんかいい感じに「いいね!」をされちゃうんです(迫真)
猫人:・・・
犬人:すごいぜっ、リツイート!(感動)
猫人:リツイート、だぁいすき!
おしまい。
あとがき
同じリツイート職人でも、リツイートをすることの意味付けは様々です。
<意味付けの例>
- 作業(生きるための手段)
- 目的は無い(手段自体が目的)
- 人を喜ばせるため(目的達成の手段)
あなたの就活や転職はどうでしょうか? 就活や転職にどんな意味付けをしていますか?
この記事を書いた人
池田 信人(いけだ のぶひと)
コンテンツプランナー・編集者。人材紹介会社の法人営業、就活支援会社の事業企画・メディア運営を経験後、2019年8月に独立。自由な就活・転職をおすすめするメディア「ニャンキャリア」を運営。