就活や転職で自己応募をする際に役立つ、インターネット業界・Web業界の「知る人ぞ知る」優良企業をまとめました。
業績好調な企業だけでなく、今後の積極的な投資・チャレンジが期待できる優良企業を中心にご紹介します。
インターネット業界・Web業界の「知る人ぞ知る」優良企業まとめ
デジタルガレージ
デジタルガレージはインターネット黎明期の1995年に林郁氏(同社の代表取締役兼社長執行役員グループCEO )と 伊藤穰一氏(MITメディアラボ所長)が2人で設立した会社です。東証一部上場企業。
同社の歩みは、インターネットの成長と共にあります。
“1994年、日本で最初の個人ホームページを作成したときから始まったDGの歴史は、常に時代を先取りしながらインターネットの成長と共に歩んできました。ロボット型検索サービス、Eコマースサイトの構築、決済・物流プラットフォームの提供、ブログ検索、CGMと広告の融合、ソーシャルメディアの運営支援、そして決済プラットフォームのアジア展開。こうした最先端のインターネットビジネスと常に関わりながら蓄積してきた経験と実績がDGの強みであり、付加価値の高いコンテクストを生み出す源泉となっています”
参考:Digital Garage(デジタルガレージ)|沿革
デジタルガレージの決算情報(IFRS)※単位は百万円
<収益(税引き前利益)>
- 2020年3月期:36,936(10,008)
- 2019年3月期:35,687(13,424)
- 2018年3月期:25,503(8,376)
<セグメント別の収益(税引き前収益)>
- ファイナンシャルテクノロジー
2020年3月期:8,609(4,049)
2019年3月期:7,447(3,349) - マーケティングテクノロジー
2020年3月期:15,375(1,853)
2019年3月期:12,922(1,215) - インキュベーションテクノロジー
2020年3月期:4,868(3,563)
2019年3月期:8,022(6,889) - ロングタームインクべーション
2020年3月期:7,929(4,701)
2019年3月期:7,133(4,378)
メンバーズ
メンバーズは1995年設立。2006年にセントレックスへ上場。2008年前後に2期連続赤字・離職率25%・株価低迷・上場廃止基準抵触と倒産の危機を迎えるも「企業向け総合Webマーケティング支援会社」から「大企業に特化したWebサイト運用会社」に集中することで危機を乗り越え、今もなお、成長を続けています。
メンバーズの決算情報(IFRS)※単位は百万円
<売上収益(税引き前利益)>
- 2020年3月期:10,607(1,249)
- 2019年3月期:8,857(968)
- 2018年3月期:7,403(667)
ユナイテッド
ユナイテッドは1998年設立(当時の社名はネットエイジ)。同社はこれまでに数多くの起業家を排出していることでも知られています(ミクシィやGREE、アイスタイルやVOYAGE GROUP、Rettyなど)。
ユナイテッドの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2020年3月期:20,911(5,101)
- 2019年3月期:27,580(11,084)
- 2018年3月期:14,444(1,648)
※2019年3月期はメルカリ上場に伴う株式売却が売上利益に大きく貢献
<セグメント別の売上高(営業利益)>
- アドテクノロジー事業
2020年3月期:6,307(599)
2019年3月期:6,427(48) - ゲーム事業
2020年3月期:2,529(△630)
2019年3月期:2,653(△629) - コンテンツ事業
2020年3月期:5,051(△404)
2019年3月期:4,693(△328) - インベストメント事業
2020年3月期:7,075(6,549)
2019年3月期:13,886(13,487)
アイスタイル
アイスタイルは1999年設立。会社設立以来、連続増収を続けています。約20年かけて構築した美容に関する日本最大級のデータベースを武器に新規事業や海外展開を仕掛けています。
アイスタイルの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年6月期:32,193(476)
- 2018年6月期:28,470(2,125)
- 2017年6月期:18,888(1,465)
<セグメント別の売上高(営業利益)>
- On Platform
2020年3月期:7,635(2,254)
2019年3月期:7,335(2,645) - Beauty Service
2020年3月期:14,274(559)
2019年3月期:12,142(621) - Global
2020年3月期:9,141(△27)
2019年3月期:7,646(△11) - その他
2020年3月期:1,142(76)
2019年3月期:1,346(436)
ガイアックス
ガイアックスは1999年設立。「人と人をつなげる」ことをミッションに掲げ、設立当初からソーシャルメディア分野のサービスを手掛け、近年ではシェアリングエコノミー分野に進出しています。
直近はカーブアウト戦略(子会社や事業部門をベンチャー企業として独立させ、収益改善や事業成長を図る経営戦略)によって業績数値に大きな変動がありますが、カーブアウト戦略を採った事業については営業投資有価証券としてその事業の成長分のリターンを回収していく予定です。
ガイアックスの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年12月期:2,015(△303)
- 2018年12月期:2,663(187)
- 2017年12月期:5,981(△939)
※子会社の連結除外が大きく影響
<セグメント別の売上高(営業利益)>
- ソーシャルメディアサービス事業
2019年12月期:1,482(344)
2018年12月期:1,575(454) - インキュベーション事業
2019年12月期:548(△368)
2018年12月期:1,107(△15)
トレンダーズ
トレンダーズは2000年設立。2007年にインフルエンサーサービスを開始以来、プラットフォームの変遷やトレンド (ブログ/Youtube/Instagram/Twitter/Pinterest/TikTok) に迅速に対応し、最先端かつ効率的なインフルエンサーマーケティングを実現しています。
同社は女性管理職比率が57%(2017年5月時点)と極めて高いことでも有名です。
トレンダーズの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2020年3月期:3,079(227)
- 2019年3月期:2,878(483)
- 2018年3月期:2,165(346)
マクロミル
マクロミルは2000年設立。ネットリサーチ事業で知られる同社は2004年にマザーズ上場。2009年に韓国、2011年に中国で事業開始するなど海外展開を進め、今では、全世界に40以上の拠点と2,000名を超えるメンバーを有するグローバル企業に成長しています。
マクロミルの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年6月期:44,279(7,751)
- 2018年6月期:40,024(7,607)
- 2017年6月期:35,514(6,825)
アトラエ
アトラエは2003年設立(当時の社名はI&Gパートナーズ)。組織力重視の多角化戦略で、IT/Web業界の求人メディア「Green」、人工知能を活用したビジネスパーソン向けのマッチングアプリ「yenta」、組織改善プラットフォーム「wevox」を手掛けています。
アトラエの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年6月期:3,229(710)
- 2018年6月期:2,306(691)
- 2017年6月期:1,830(560)
エニグモ
エニグモは2004年設立。同社の中核事業である 「BUYMA(バイマ)」はパーソナルショッパー業務(出品した商品の買付)を個人に開放してソーシャル化した、従来のビジネス構造と異なる新しい価値を提供するCtoC型プラットフォームとして知られています。
エニグモの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2020年1月期:6,097(2,692)
- 2019年1月期:5,283(2,143)
- 2018年1月期:4,492(1,556)
Fringe81
Fringe81は2005年設立(当時の社名はRSS広告社)。広告事業とUnipos事業がともに成長しています。「Unipos」は共に働く仲間と送り合う新しい成果給 “ピアボーナス” を実現するwebサービス・アプリケーションです。
今後は、急成長のUnipos事業のマーケティング投資を2019年3月期比8-12倍(人員数は1.5倍)に増加させ、ますます拡大する働き方改革周辺マーケットを更に開拓する方針です。
Fringe81の決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2020年3月期:未定
- 2019年3月期:6,828(213)
- 2018年3月期:6,340(335)
じげん
じげんは2006年設立。会社設立以来12期連続で前年比増収増益を達成し続けています。同社では「生活機会の最大化」の基本理念を達成するために、人材や不動産、自動車、旅行といった市場規模が大きく、生活に密着した既存産業を事業ドメインに設定したメディアプラットフォームを展開しています。
じげんの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2020年3月期:13,199(3,806)
- 2019年3月期:12,854(4,077)
- 2018年3月期:10,267(3,322)
リブセンス
リブセンスは2006年設立。既存ビジネスの非効率性や不便さを解消するアプローチで、競合ひしめく人材・不動産領域に進出し、後発ながら急成長を続け、2011年にはマザーズへ上場を果たしています。現在は、注力事業に磨きをかけつつデータへの投資を続けるなど、将来の成長のための基盤構築に注力しています。
リブセンスの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年12月期:6,189(△5)
- 2018年12月期:6,791(122)
- 2017年12月期:6,350(222)
ユーザベース
ユーザベースは2008年設立。企業・業界情報のプラットフォーム「SPEEDA」を2009年に、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」を2013年にそれぞれリリース。両サービスは順調に成長を続けています。
ユーザベースの決算情報 ※単位は百万円
<売上高(営業利益)>
- 2019年12月期:12,521(△1,236)
- 2018年12月期:9,340(830)
- 2017年12月期:4,565(545)
<セグメント別の売上高(EBITDA※)>
- SPEEDA事業
2019年12月期:4,530(1,380)
2018年12月期:3,610(840) - NewsPicks事業
2019年12月期:4,177(380)
2018年12月期:2,962(300) - Quartz事業
2019年12月期:2,942(△2,010)
2018年12月期:2,414(△1,170)
※EBITDA=営業利益+減価償却費(暖簾償却費含む)
優良企業の判断基準
優良企業まとめシリーズでは下記の基準を総合的に評価した上で、掲載判断をしています。
1. 業績
売上や利益は全てを癒す。
企業の業績が好調であることは、巡り巡って、個人の待遇や労働環境、キャリアデザインに好影響を与えます。
2. 挑戦
ビジネスとは下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの。
企業は常に新しい挑戦をすることでこそ長期的な経営の安定状態を獲得できます。挑戦とは、新規事業への挑戦や投資アクション(採用活動の実施や広告予算の積極投資等 )を指します。
3. 競争優位性
競合他社との競争の中で戦っていく上では独自の強みを持つことが大切です。
その強みは、商品力・ブランド・市場シェア・資本力といった外形的なものもあれば、経営のリーダーシップや組織機能の強み(技術開発力・マーケティング力・営業力・オペレーション力)のようなものまで多岐に渡ります。
まとめ
優良企業まとめ(本コンテンツ)はテーマ単位で優良企業を紹介する企画です。
就活や転職では、企業は規模・知名度・待遇等の固定的な角度から評価されがちですが、少し違った角度から光を当てることで、魅力的に見える優良企業は世の中にたくさんあります。
今回ご紹介した優良企業の中に、あなたにとって気になる企業が見つかったのであれば、心より嬉しく思います。
執筆者はこの人!

就活支援のプロ。自分のキャリアを考える機会を増やすことで“くじ引き”と言われる初職選びで外れくじを減らすことができると信じている派です。Twitterはこちら。
公開日 2019-07-18 最終更新日 2022-04-17