新卒採用で通年採用をしている優良企業の募集情報まとめ

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通年採用とは、年間を通じた採用活動です(年間を通じて応募を受付けます)。

新卒採用では応募受付の時期を限定した新卒一括採用が主流ですが、人材獲得競争が激化する近年においては、新たな人材獲得の手段として通年採用が注目されつつあります。

新卒採用で通年採用している優良企業を探す猫

本記事では、はじめに新卒採用で通年採用をしている優良企業の事例を紹介し、その後、通年採用のメリット・デメリットを解説します。

<目次>

  • 新卒採用で通年採用をしている優良企業の募集情報まとめ
    – ソフトバンク
    – ネスレ
    – ユニリーバ
    – ユニクロ
    – ヤフー
    – メルカリ
    – ボーダレス・ジャパン
    – コロプラ
    – ユーグレナ
    – じげん
    – チームラボ
    – メタップス
    – エス・エム・エス(SMS)
    – GMO TECH
    – リクルート
    – サイバーエージェント
    – ソニー
    – クックパッド
    – スカイライトコンサルティング
    – ビービット
    – ガイアックス
    – ファインデックス
    – 富士通
    – PwCコンサルティング/PwCアドバイザリー
    – KDDI
    – Ridgelinez
    – TDK
  • 通年採用と一括採用の違い
  • 通年採用のメリット・デメリット
    – 学生の通年採用メリット
    – 学生の通年採用デメリット
    – 企業の通年採用メリット
    – 企業の通年採用デメリット
  • 通年採用が注目される背景
    1. グローバル規模での人材獲得競争
    2. メンバーシップ型雇用の限界

※最終更新日:2020年3月31日


新卒採用で通年採用をしている優良企業の募集情報まとめ


ソフトバンク

ユニバーサル採用 新卒採用

“将来を担う人財には、自分の可能性を限定せず、意思を持って主体的に進路を考え、選んでほしい。企業は、必要な時に、必要な人財を採用する。それを実現するのが、本来あるべき普遍的(ユニバーサル)な採用だと確信し、ソフトバンクは2015年より「ユニバーサル採用」をスタートいたしました”

<対象>
入社時30歳未満の新卒/既卒/就業者

ネスレ

ネスレパスコース

“企業に選ばれるのではなく、皆さんに主体的に就職活動をしてもらいたい。留学や研究など、より一層学業に打ち込めるように、就職活動の時期を選んでエントリーしてもらいたい。多様な人材が協働し、シナジー効果を最大化することによって、組織(ひいては社会)を活性化させたい。このような思いから、 ネスレ日本は2013年度新卒採用より年齢・学歴・国籍などの採用対象を限定せずオープンにエントリーを受付け、選考時期・選考方法を皆さんが自律的に選択できるエントリーコースとして「ネスレパスコース」を実施しています”

<対象>
全学年

ユニリーバ

ユニリーバ・フューチャー・リーダーズ・プログラム365 通年採用

“ユニリーバは通年採用へ。もっと幅広く、もっと自由に。いつでもどこでも、ご自身の未来を考えることができる会社です。1度受験されると、1年後まで本選考においても再受験はできません。1年経っていれば、何回でも応募することは可能です”

<対象>
国内外の大学1年生~既卒3年目(就業経験は問わない)、国内外の大学院修士課程・博士課程の方

ユニクロ

通年採用

“一人ひとりが仕事について真剣に考え、主体的に行動し、納得した将来が送れるように、ユニクロでは、一年中いつでも応募を受けつけています。学年、新卒・中途、国籍を問わないオープンな採用方法にすることで、みなさんが、自分にふさわしい仕事とは何かを考えるチャンスを増やし、一人ひとりが主体的に、自由に応募できるようにしています”

<対象>
全学年

ヤフー

ポテンシャル採用

“応募時30歳以下で、新卒/既卒/就業経験の有無に関わらず、多彩な経験を通じて一緒に成長していける人財を募集しています”

<対象>
応募時30歳以下かつ入社時18歳以上

メルカリ

よくあるご質問

“メルカリは、国籍や学歴(学年、学部、学科)など、一切不問で通年採用を実施しています”

<対象>
2020年以降に入社が可能な16歳以上の学生

ボーダレス・ジャパン

新卒採用

“通年でエントリーを受け付けています”

<対象>
2019年以降卒業で「求める人物像」に当てはまる方。※国籍や資格の有無、学歴は一切不問。

コロプラ

新卒採用

“新卒、中途ともに通年で採用をします。募集職種がある限り春夏秋冬いつでもエントリーしていただくことが可能です。年齢も重視しません”

<対象>
新卒は20歳から既卒は30歳まで

ユーグレナ

新卒・第二新卒採用

“留学や起業、学外活動など多様化する学生生活おけるチャレンジを妨げない柔軟な採用選考を実施したいという想いから通年採用を始めました”

<対象>
新卒・既卒者:30歳以下で2020年4月または10月に入社可能な方/第二新卒者:30歳以下で2020年4月、7月、10月、2021年1月のいずれかで入社可能な方

じげん

ミッション採用

“じげんでは、既存の枠組みである「新卒採用」「中途採用」を廃止いたしました。ご自身の適性やキャリア、活躍したいイメージにフィットする枠組みより、エントリーをお願いいたします”

<対象>
大学生(学年不問)、既卒者

チームラボ

新卒採用

“チームラボでは、通年で新卒採用を行なっています。私たちは、さまざまな専門分野をもつ幅広いメンバーが力を出し合うことで、一人ではつくることのできないものをつくってきました。ものづくりが好きな方、いつでもご応募ください”

<対象>
2019年度に入社可能な就労経験のない方

メタップス

ポテンシャル採用|NO EXPERIENCE

“新卒/既卒/就業経験の有無は問いません”

<対象>
年齢不問

カヤック

新卒採用|2020・21年度入社

“カヤックでは、通年で新卒採用を行っています。新卒採用と言っても、大学4年生に限りません。既卒で未経験の方、今すぐ大学院を中退して入りたいという方、海外の大学に通っている方、秋卒業の方など、どんな方でもOK。学歴や卒業時期は問わず、その人の本質だけを見つめます”

<対象>
学生

エス・エム・エス(SMS)

2020年新卒採用

“通年採用を実施。4年制大学を卒業見込み、または、卒業した30歳以下の方であれば、どなたでも応募可能です”

<対象>
4年制大学を卒業見込み、または、卒業した30歳以下の方

GMO TECH

通年採用

“現在、海外留学生や博士号などの資格取得者、また納得のいく会社に出会えるまでチャレンジし続けたいニーズなどにより就職活動の時期が多様化し、従来の「新卒一括採用」にとらわれず、柔軟な採用の枠組みが必要となってきています。このたび、新卒のみならず、既卒や就業経験を持つ第二新卒の方などもご応募頂ける「新卒通年採用」を開始することで、より多くの方に出会える機会をつくり、ともに会社を成長させる「人財」が集まることを期待しております”

<対象>
入社時の年齢が30歳未満の方で、大学院・大学・短大・専門学校・高専を卒業予定の方もしくは既卒の方

リクルート

2020年度新卒採用

“リクルートではこれまでと同様に「30歳まで応募可能」「365日通年エントリー」など様々な新卒採用の仕組みを用意しています”

<対象>
30歳以下、かつ、2020年度中に入社できる方

サイバーエージェント

新卒採用

<対象>
2020年4月に入社可能な学生(既卒可)

ソニー

経験者採用

<対象>
求人領域の専門性をお持ちの方、第二新卒応募可、大学院博士後期課程在籍中の方

クックパッド

新卒採用|ソフトウェアエンジニア・リサーチエンジニア・デザイン

<対象>
学歴不問(新卒者、既卒者、留学生OK)、応募時点で29歳以下であること。※通年採用のため、内定後は毎年4月に限らず、自身のタイミングで入社可能。

スカイライトコンサルティング

未経験者採用

<対象>
大学生・大学院生及び社会人経験3年以内程度の方

ビービット

新卒/キャリア採用

<対象>
不明

ガイアックス

ポテンシャル採用

<対象>
学歴不問(新卒者、既卒者、留学生OK)、2020年4月時点で30歳未満の方

ファインデックス

新卒採用

<対象>
新卒者:大学3年生以上で2020年4月以降入社者/既卒者:卒業後3年未満で勤務経験のない方で2019年4月以降入社者

富士通

採用計画

“2021年度の新卒採用計画については、短期的な景気変動に左右されることなく、毎年一定数を安定的に採用するこれまでの方針を継続し、前年同様750名とします。採用にあたっては、2019年より開始している、大学・大学院の最終学年の学生および既卒者を対象に年間を通じて応募を受け付ける通年採用を実施します”

<対象>
大学・大学院の最終学年の学生および既卒者  

PwCコンサルティング/PwCアドバイザリー

通年採用(ビジネスコンサルタント)

“これからは自分でキャリアを描き、自分で実現していく時代。自分のキャリアを会社や他の誰かの決定に任せる人生なんて楽しくない。PwC Japanグループは自身のキャリアにオーナーシップを持ち、主体的に行動する人を全力で応援します”

<対象>
学年、卒業時期不問。1年間(2019年7月~2020年6月の期間)に2回までエントリー可。

KDDI

2021年度よりKDDI新卒採用で通年採用を開始

“通年採用を導入することで、海外の大学で学んでいる学生や外国人留学生や、スポーツなどの活動により十分に就職活動ができなかった学生に対して柔軟に対応できるようになります。さらに、通年採用の導入に合わせて、入社時期も4月だけでなく、4月と10月の2回に変更し、飛び級などでの早期卒業者など個々の学生の状況にあわせて柔軟に入社時期を選択可能にします”

<対象>
2017年4月~2021年3月に大学、高専専攻科を卒業(見込み)、大学院修士・博士課程を修了(見込み)の方/既卒者の方も応募可能(就業経験不問)

Ridgelinez

お客様のデジタルトランスフォーメーションを実現する新会社「Ridgelinez株式会社」を設立

“Ridgelinez(株)は高度人材処遇制度、新卒・既卒を問わない通年採用、フリーランス制度など柔軟な人事・報酬制度を含む、新しい働き方を提案・提供し、優秀な人材が集まり活躍しやすい環境を整えます”

TDK

通年採用

“TDKは、大学発ベンチャー企業のさきがけとして、新たな技術とモノづくりに果敢に取り組み、独創的な製品を世に送り出してきました。その成長の中で、数々の企業を買収し、多様な文化や価値観を自然に受け入れることによって、「多様性の強さ」を醸成してきました。近年のM&Aを通じて一層多様性に溢れる企業グループとなったTDKが、真のグローバル企業へと発展していくため、日本国内においては、新卒通年採用を実施します ”

<対象>
以下2点を満たしていること
①入社時35歳未満であること
②大学院・大学・高専を卒業予定の方もしくは既卒の方


通年採用と一括採用の違い


通年採用一括採用
応募時期通年(1年中)期間限定(※1)
対象様々(※2)翌年の卒業予定者
入社時期様々(※3)翌年の4月1日

※1 経団連の指針(採用広報開始3月、選考開始6月)を遵守する企業が多いが、外資系企業や一部のベンチャー企業はサマーインターン期から動いている状況

※2 翌年の卒業予定者を指定するケースが多いものの、企業によっては大学1年次〜30歳以下が対象となるケースもある

※3 翌年の4月1日を指定するケースが多いものの、企業によって様々に異なる


通年採用のメリット・デメリット


現時点において、新卒採用で通年採用を実施している企業は限定されますが、今後、通年採用が増えていくことは想像に難くありません。

そこで、今後、新卒採用で通年採用を検討される企業と、通年採用を活用した就活を検討される学生に向けて、通年採用のメリットとデメリットを整理したいと思います。

学生の通年採用メリット

就活で通年採用に応募する側(学生)の本質的なメリットは自分の好きなタイミングで企業の採用選考に応募できるということです。具体的には以下のようなメリットを享受することができます。

・就活を後回しにできる

就活は卒業後にできる(場合もある)ので、就活は後回しにして、大学在籍時は学業や課外活動など自身のトッププライオリティの活動に集中できる。

・万全の選考対策ができる

志望企業に求められるスキルや経験を獲得できる長期インターンシップにコミットしたり、選考対策の時間を十分に取ることで、志望企業への選考通過確度を高めた状態で応募できるようになる。

学生の通年採用デメリット

就活で通年採用に応募をする側(学生)の本質的なデメリットは競争が激化するということです具体的には以下のようなデメリットが生じることを覚えておきましょう。

・ライバルが増える

新卒一括採用におけるライバルは卒業年度が同じ学生だが、通年採用では大学1年2年の後輩・海外大学生・既卒者も新たなライバルになる。そして、志望企業が人気企業であればあるほどに、本気で、何度も応募するライバルが増えるので、採用枠の関係上、ライバルとの相対評価で落選してしまう可能性が高くなる。

・採用基準が高くなる

企業側が新卒一括採用では採用できない優秀な人材・ユニークな人材・即戦力人材の採用を通年採用の目的に置いている場合、新卒一括採用と比較して難度の高い選考・採用基準になる可能性がある。

・主体的な就活が求められる

新卒一括採用の就活は、数十万人の学生と数万社の企業が一斉に動く超大型イベント。周りの動きに合わせていれば就活をすることができる。しかし、通年採用の就活は、学生と企業のそれぞれが独自に動くことになるので、主体的に就活をすることが苦手な人にとって通年採用は大きなデメリットになる。

企業の通年採用メリット

新卒採用で通年採用をする側(企業)の本質的なメリットは採用できる人材の幅が広がるということです。新卒採用に通年採用を取り入れることで、具体的には以下のようなメリットを享受することができます。

・多様な人材にアプローチ可能

新卒一括採用の場合は「指定する卒業年度に該当する学生、かつ、自社の選考時期に就活をしている学生」が対象となるが、通年採用にすることで、既卒者や留学経験者、外国人など多様な人材にアプローチ可能となる。

・見極めの精度を高められる

新卒一括採用では限られた応募期間と選考期間に集まった求職者の選考に追われる一方で、通年採用は時間に縛られることがない(応募期間や選考期間に定めがない)ので時間的な余裕が生まれる。この時間を活用し、選考回数を増やす・選考内容にこだわることで、見極め(評価)の精度を高められる。

企業の通年採用デメリット

新卒採用で通年採用をする側(企業)の本質的なデメリットは採用コストが膨らむということです。新卒採用に通年採用を取り入れることで、具体的には以下のようなデメリットが生じることを覚えておきましょう。

・社内工数が膨らむ

新卒一括採用には採用活動をまとめて行うこと(一括対応)によるコストメリットがあるが、通年採用は個別対応であり、採用人数の多い企業ほど社内工数が増大する傾向にある。

・マッチング率が落ちる

新卒一括採用では学生と企業の双方が期限を意識しているからこそ、活動期間内のマッチング率が高まるが、通年採用では期限の概念が薄まるため互いに最高の結果を求める方向に動く傾向が強まる。その結果、企業の妥協なき選考が採用工数を増加させ、学生の妥協なき就活が内定辞退を増加させることに繋がる。


通年採用が注目される背景


1. グローバル規模での人材獲得競争

日本の新卒一括採用は、日本の大学の都合に合わせてスケジュールが組まれているため、海外の大学に通う大学生(日本からの留学生を含む)にとって日系企業に就職することはスケジュール面でそもそも難しい状況がありました。

(海外の大学生にとって日系企業で働くキャリアや報酬が魅力的かどうかの問題は残りますが)通年採用化することで、少なくともスケジュールの問題はクリアできます。

2. メンバーシップ型雇用の限界

新卒一括採用とは、年功序列賃金と終身雇用と並ぶメンバーシップ型雇用の構成要素ですが、近年、このメンバーシップ型雇用のシステムが限界に差し掛かっていると言われています。その理由は大きくは2点あります。

ひとつは雇用維持が難しい点。メンバーシップ型雇用の場合は「終身雇用」の名の通り、従業員の雇用を守り続ける必要がありますが、グローバル競争が拡大する今の時代において雇用を維持し続けるのは簡単なことではありません。

もう一つはグローバル規模の人材獲得競争で優秀な人材を採用することが難しい点。“仕事に人を合わせる” 海外のジョブ型雇用では「AIエンジニアの仕事(ポジション)を年収1500万円」で募集することが可能ですが、 “人に仕事を合わせる” 日本のメンバーシップ型雇用 では「あなたが大卒の場合、総合職採用で年収360万円スタートから(その後、年功序列で給与は上がりますが AIエンジニアの仕事に配属される保証はありません)」という募集になります。


まとめ


いかがでしたでしょうか?

学生の方は、本記事の新卒採用で通年採用をしている優良企業の募集情報を活用いただければ何よりです(募集情報は定期更新中)。

企業の方は、今後、新卒採用での通年採用を検討される上で、新卒一括採用と通年採用を上手く組み合わせながら、自社ならではの採用活動の在り方を追及いただければと思います。

(ジョブ吉)

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