転職に関する質問や悩みに、転職支援のプロフェッショナル「ニャン子」がズバッと答える企画。それが転職相談です。
それではどうぞ！
転職相談の内容
私は転職未経験ですが、最近、転職をしようかと考えることがあります。ただ、今の会社で働くことに凄く不満があるというわけでもないので、転職活動に踏み切れていない状況です。何か、分かりやすい転職の合図のようなものはないのでしょうか？
転職相談の回答
こんにちは、ニャン子よʕ-ᴥ-ʔ
気持ちは分かるけど、転職はとても個人的なものだから、万人に共通する分かりやすい転職の合図なんて有り得ないわ。でもね、いくつか目安になるような話はあるから、それをお伝えするわね。
題して「転職活動をスタートさせたほうが良いかもしれない4種類の不満」よ。
1. 人間関係の不満
人の転職理由は様々だけど、最も大きな理由を一つ上げるなら、それは職場の人間関係なの。
「労働時間が長い、給料が低い、やりがいも感じられない、成長実感もない。でも、でもね、職場で一緒に働くメンバーは最高！（だから転職なんて考えられない）」
というケースがあるぐらいに、職場の人間関係が働き続ける上では重要なパラメーターになるってわけ。だからね、職場の人間関係の不満は、転職活動をスタートさせる合図としては十分だと言えるわ。
特に、以下の内容に「ギクゥ！」って心当たりがある場合は、転職を急いだ方がいいかもしれないわ。
- ハラスメントの常態化
上司のパワハラやセクハラ、職場の飲み会でのアルハラやセクハラ、その他職場内での差別やイジメなど - 価値観との不一致
例えば…「自分はお客様に対して誠実に仕事をしたいが、職場内ではお客様の悪口で盛り上がるなどの不誠実さが目立っている」ケース
2. 仕事から得られる経験やスキルの不満
これは成長実感に対する不満と言った方が的確かもしれないわ。
誰もがサイヤ人である必要はないけれど、仕事を通じて「オラ、成長したぞ！」と自身の成長を実感することは、スキルアップや給料アップのためにも大切なことよ。
以下のケースは転職の合図になり得るわ！
- 自分の仕事には上のステージがあり、そのステージに挑戦できる実力があるが、同じステージの仕事をしている状況が何年も続いている
- 自分の仕事は、将来的にアルバイトや外注などに置き換えられることが予測できる状況にある
3. 労働時間の不満
労働時間の不満は「いや、マジでこの仕事きつい…」ってことだと思うけど、そのきつさが体力的・精神的に許容範囲を超えそうであれば、それは転職の合図と言えると思うの。
私はこれまでに「いや、俺は限界を突破するぜぇえええ！」と意気込む猛者を何人も見てきたけど、限界の向こう側に辿り着けた人はあまり知らないから、無茶はお勧めできないわ。
さて、無茶をしない、無茶をしたくない人は、以下のケースに該当するかどうかをチェックしてほしいの。これらは労働時間の不満解消が現実的でないケースよ。
- あなたの職場を360度見渡した際に、皆が皆、長時間労働をしている
- 天から現場に振ってきたエベレスト級の目標を達成するために超長時間労働が不可避になっている
- よく分からないが、いや、本当によく分からないのだが、残業をすることが当り前＝残業をしないことが悪とみなされる組織風土である
4. お金の不満
お金への不満は「給料が割に合わないっすわ」に尽きると思うけど、それはそうなのだけど、給料を上げる以外にも生活水準を調整することで解決可能ってことは覚えておくべきよ。
人は誰しも、一度上げた生活水準を落とすことが難しいものだけど、実は、転職で給料を上げることも同じぐらい難しいことだったりするのよ。だから「給料が割に合わないっすわ、転職するか！」の前に、自身のお金の使い方を見直すことを私は推奨したいのよ。
その上で、以下のケースに当てはまる人は、転職で給料アップを狙いやすいから覚えておくといいわ！
- 年功序列型の賃金制度の会社勤めの人：年功序列は組織の全体最適のためのシステムで昇進昇級が一律的など、ハイパフォーマーが報われづらい構造にある
- 平均年収が低い業界に勤めている人：同じ職種・同じ仕事内容でも、給料の高低は、その業界のビジネスモデルや収益構造の影響を受けやすい
まとめ
あぁぁぁぁ！！！
大事なことを言い忘れていたわ。
今回お伝えした「転職活動をスタートさせたほうが良いかもしれない4種類の不満」の話には仕事に本気で取り組んでいる人という前提条件があるから気を付けてね。
仕事に本気で取り組むことで解消できる不満はたくさんあるのよ、本当に。
執筆者はこの人！
転職支援のプロ。人のキャリアは地続きになっているので転職した瞬間に薔薇色の展開が拓けるなんてことはないのだから、今をしっかり生きましょうと伝えたい派です。
公開日 2019-06-23 最終更新日 2023-02-05
